ここでは、CPU で使うグリスの中で金属入りのグリスに導電性はあるのかないのかについて記載しますが、明らかに導電性がある金属入りのグリスは除くとします。 例えば、CPU で使うグリスの中には、液体金属入りのグリスがありますが、このようなグリスは明らかに導電性があります。 CPU 以外で使われるグリスまで見ると、導電する目的のために使われる金属入りグリス、すなわち明らかに導電性がある金属入りのグリスがあります。 CPU で使うグリスの中には、金属入りのグリスがあります。 例えば、銀入りのグリス(シルバーグリス)、銅入りのグリス(ブロンズグリス)等があります。 金属入りのグリスは導電性がありますので、ショートしないようにマザーボードの電子回路等に付着しないように気をつける必要があると聞くことがあります。 一方、金属入りのグリスには導電性がなくショートの恐れはないと聞くこともあります。 例えば、 には、シルバーグリス Arctic Silver 5 の特徴や仕様等が書かれていますが、特徴には「非導電性でショートの心配がありません」と書かれています。 ただし、注意事項として「導電性は非常に少ないですが、リード線・回路・端子間などに付着しないようにしてください。 」と書かれています。 非導電性でショートの心配がないとしているのに、導電性は非常に少ないですがリード線・回路・端子間などに付着しないようにと注意を促しており、何となく矛盾しているように見えます。 導電性は非常に少ないからと気にせずにリード線・回路・端子間などにグリスを付着させてしまうと、ショート以外の問題が発生する可能性があるので注意を促しているのかもしれません。 例えば、端子間にグリスが付着すると導通を妨げてしまう恐れがあると思います。 「非導電性でショートの心配がありません」とは、基本的にはショートの心配はないが絶対にショートしないわけではないことを意味しており、条件次第ではショートの恐れがあるので注意を促しているのかもしれません。 どのようなリード線・回路・端子間などにグリスが付着したのか、グリスの付着場所、グリスによってつながった導通するもの間の距離や断面積、グリスの温度、電圧、電流、直流か交流か、周波数の高さ等、条件次第ではショートする可能性があると考えられます。 しかし、少しでもショートする可能性があるなら、「非導電性でショートの心配がありません」と書くのは慎重さに欠けると思います。 ショートしてしまった場合、「非導電性でショートの心配がありません」と書いてあるのにショートしたとクレームが入る恐れがあります。 仮にシルバーグリス Arctic Silver 5 に関しては導電性はなくショートの恐れはないと断定できるとしても、他の金属入りグリスは金属の種類や金属の混入量等の違いにより導電性も違うと考えられますので、他のグリスにも当てはまるとは言えません。 他にも仕様に非導電性と書かれている金属入りグリスがありますが、導電性があると書かれている金属入りグリスもあります。 例えば、 には、Liquid Copper という銅入りのグリスの特徴や仕様等が書かれていますが、特徴には「導電性があるため取扱には注意が必要です。 上級者向けのマニアックな製品となります。 」と書かれており、この金属入りグリスは導電性があるようです。 他にも、商品情報に導電性があると書かれている金属入りグリスが見られ、金属入りグリスの中には導電性がありショートの恐れがあるグリスもあると言えそうですが、以下の疑問があります。 実際にショートする恐れがあるので導電性があるとしているのか、完全に導電性がないわけではなく非常に高い電圧をかける等すれば導通するので導電性があるとしているのか、その点がわかりません。 金属入りのグリスは、実際に導通するかどうか確かめれば話が早いですが、 では、「金属含有のCPU用放熱グリースは間違って基板上に垂れるとショートの恐れがある」という定説を実験結果により否定しています。 実験で使われた金属入りのグリスは以下のとおりです。 この実験にて用意したグリス全てにおいて豆電球が点灯することはありませんでしたが、抵抗が大きすぎて豆電球が点灯しない可能性を考えて、テスターを利用して通電していないことも確かめています。 同記事に投稿されたコメントにていろいろ意見が出ていますが、パソコンの PC パーツのリード線・回路・端子間などにグリスを付着させてしまった場合と比べて全然条件が違うので、乾電池や豆電球等を使って導電性がないという結果が出ても、金属入りのグリスに導電性はなくショートの恐れがないとは言えません。 実際にパソコンを使ってリード線・回路・端子間などに金属入りのグリスを付着させてみる実験を行い、様々な付着パターンを様々な金属入りグリスで試してみれば結論が出ると思いますが、普通は誰もやりたがらないと思います。
次の放熱シート 概要 製品カテゴリ 製品名 特徴 樹脂基板銅付き絶縁放熱接着シート 放熱関連製品 高放熱性、絶縁性に優れた放熱部材。 優れた熱抵抗特性、高接着性、高信頼性。 熱硬化型放熱シート 放熱関連製品 熱伝導率、絶縁性、パターン追従性に優れたBステージ状態の熱硬化型のエポキシ樹脂シート。 低シロキサンシリコーン放熱シート 放熱関連製品 低シロキサンシリコーンのシートタイプ。 温度耐久性、電気絶縁性、高い熱伝導性能。 超柔軟放熱シート 放熱関連製品 超柔軟のシートタイプ。 凹凸への高追従性、高クッション性。 高熱伝導放熱シート 放熱関連製品 高熱伝導のシートタイプ。 高伝導と密着性や柔軟性の維持を両立。 シリコーンフリー放熱シート 放熱関連製品 シートタイプ、シリコンフリー。 電気絶縁性、柔軟性、難燃性。
次の評価 0. 0 特殊複合石けんを増ちょう剤とした鉱油をベースとし、防錆性能、極圧性能、せん断安定性に優れた新タイプのグリーススプレーです。 特に鉄鋼設備や製紙機械等の潤滑に適しております。 【特長】 ・防錆性能に極めて優れており、高温下および水の存在下でも長時間防錆性能を維持します。 ・塩水噴霧試験で300時間以上、全く錆の発生が有りません。 ・極圧性に優れ、高荷重・衝撃荷重に強く、軸受け機構の温度上昇が少なく長寿命を維持します。 ・浸透性を重視したグリーススプレーですから狭いクリアランス部にも強力に浸透し、優れた性能を発揮します。 評価 0. 0 【特長】 ・薬品や溶剤などがかかる特殊環境下においてもグリースが劣化せず、潤滑性を発揮します。 ・熱に強く、耐熱・長寿命グリースとしても優れた性能を発揮します。 ・プラスチックやゴムにも影響を与えないため、樹脂潤滑やゴム潤滑にも使用可能です。 ・また、一般のグリースよりも、性状変化も少なく、低蒸発性のため、長期潤滑を可能にします。 ・増ちょう剤のPTFEが固体潤滑剤としても作用するため、優れた耐荷重性を有するグリースです。 【用途】 ・スミテックF931の防錆性を向上させたタイプ。
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