ホテル ムンバイ。 映画『ホテル・ムンバイ』公式サイト

ムンバイ同時多発テロ

ホテル ムンバイ

CONTENTS• 映画『ホテル・ムンバイ』の作品情報 C 2018 HOTEL MUMBAI PTY LTD, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, ADELAIDE FILM FESTIVAL AND SCREENWEST INC 【日本公開】 2019年(オーストラリア・アメリカ・インド合作映画) 【原題】 HOTEL MUMBAI 【監督・脚本・編集】 アンソニー・マラス 【キャスト】 デヴ・パテル、アーミー・ハマー、ナザニン・ボニアディ、アヌパム・カー、ジェイソン・アイザックス 【作品概要】 2008年に起きたムンバイ同時多発テロ。 その標的となったタージマハル・ホテルで起きた惨劇と、人々の勇気ある行動を描いたサスペンス映画。 監督はアンソニー・マラス。 1974年のトルコのキプロス侵攻を描く短編映画、『THE PALACE(原題)』で世界20か国以上で数々の映画賞を獲得。 バラエティ誌に「2018年注目すべき映画監督10人」の1人として、紹介された人物です。 『君の名前で僕を呼んで』のアーミー・ハマー、「ハリーポッター」シリーズのジェイソン・アイザックスが、ホテルの宿泊客として出演しています。 またイラン出身のナザニン・ボニアディ、インドを代表する俳優であるアヌパム・カーなど、映画に相応しい国際色豊かな出演陣が登場しています。 映画『ホテル・ムンバイ』のあらすじとネタバレ C 2018 HOTEL MUMBAI PTY LTD, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, ADELAIDE FILM FESTIVAL AND SCREENWEST INC 2008年11月26日。 ゴムボートに乗ってムンバイに上陸した、若い男の一団の姿がありました。 彼らはタクシーに分乗すると、ムンバイ市内へと姿を消します。 その日、シーク教徒であるアルジュン(デヴ・パテル)は、頭にターバン(パグリー)を付けると、まだ幼い子を妻に預け、職場であるタージマハル・ホテルへと向かいます。 一方ムンバイに上陸した男たちは、イヤホンから流れる扇動的なメッセージを聞いていました。 メッセージは彼らが訓練に従い、各々のターゲットを攻撃するよう指示しています。 同じ頃、ムンバイの歴史ある最高級の五つ星ホテル、タージマハル・ホテルではVIPの客を迎える準備が行われていました。 アメリカ人のデヴィッド(アーミー・ハマー)と名家の娘ザーラ(ナザニン・ボニアディ)夫婦は、産まれたばかりの子のキャメロンと、その世話役のサリーと共に、タージマハル・ホテルに到着します。 ホテルのVIP客として迎え入れられた、デヴィッドとザーラ夫妻。 ホテルの完璧な受け入れに2人は満足します。 ムンバイのCST(チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス)駅では、トイレでカバンから銃を取り出した男が、混雑する駅に向け銃撃を開始します。 パキスタンのイスラム系テロ組織が、行動を開始したのです。 ようやくタージマハル・ホテルに到着したアルジュン。 レストランで勤務を着く前に、他の従業員と共にオベロイ料理長(アヌパム・カー)より、身だしなみのチェックを受けます。 出勤中に靴を無くしサンダル履きで現れたアルジャンを、オベロイは勤務から外れるよう命じます。 間もなく妻が子を出産するアルジャンは懇願し、余っていた合わない靴を無理に履き、勤務に入ります。 次々と宿泊客を迎え入れるホテルのTVに、CST駅が襲撃され100名以上の死傷者が出たとのニュースが流れていました。 ムンバイ市内で別れて襲撃を開始したテロリスト。 一部はパトカーを銃撃して乗っ取ります。 テロリストがパトカーを使用して攻撃した事で、混乱はさらに深まります。 ホテルのレストランでは従業員たちがもう一人のVIP客、ロシア人のワシリー(ジェイソン・アイザックス)の対応について、注意を受けていました。 その頃外国人旅行客に人気のカフェに、バックバッカーのカップル、エディとブリーがいました。 彼らが会計を済ませようとした時、カフェはテロリストの襲撃を受けます。 倒れた人々にとどめを刺してゆくテロリストの、隙を見て外へと逃れ出たエディとブリー。 デヴィッドとザーラ夫妻は、4階の部屋にいるサリーに具合の悪いキャメロンを任せ、レストランに入ります。 近くの席に女を手配する、ワシリーの姿がありました。 夫妻のテーブルはアルジュンが対応します。 襲撃されたカフェから逃れた人々は、逃げ場を求めタージマハル・ホテルに向かいます。 殺到する人々に従業員は何事かと思いますが、彼らをロビーに迎え入れます。 しかしロビーに流れ込んだ人々に紛れ、テロリストもホテルの中に入っていました。 位置に付いた彼らは、ロビーにいる人々に銃撃を開始します。 ロビーでの銃撃を知ったアルジュンは、機転を利かし店内の照明を消し、客に伏せるよう指示します。 デヴィッドとザーラ、そしてワシリーもテーブルの下に身を隠します。 我が子キャメロンの身を案じたザーラは、部屋にいるサリーに電話を入れますが、シャワーを浴びていて、電話にも襲撃にも気付かないサリー。 テロリストたちは、イヤホンから流れる首謀者の声に従って行動します。 ホテル襲撃の第1段階を終えた彼らは、客室を回って声をかけ、ドアを開けた宿泊客に銃弾を浴びせます。 サリーの部屋もノックされます。 赤ん坊を診に医者が来たと思った彼女はドアを開けますが、そこには茫然とした老婦人がおり、部屋の中に逃げ込んできました。 ようやくサリーはホテルの襲撃に気付きます。 近づく銃撃の音に、サリーはキャメロンと共にクローゼットに身を潜めます。 部屋に現れたテロリストは、逃げ込んだ老婦人を撃ち立ち去ります。 クローゼットから出たは、部屋で老婦人の遺体を目にします。 彼女は泣きながら電話し、今起きた出来事をデヴィッドに報告します。 ホテル側は何度も警察に通報していました。 警察が到着するまでレストランの客を、この場に止めようとするアルジュン。 しかし我が子とサリーの身を案じたデヴィッドは、ザーラを残し部屋に向かう事を決意します。 テロリストの目を逃れながら部屋に向かった彼は、危険を逃れ4階の自室に到着します。 再会したサリーに、妻ザーラに無事とのメッセージを、送信するよう頼んだデヴィッド。 TVのニュースはタージマハル・ホテルが襲撃され、最大で1000名の宿泊客と500名の従業員が、取り残されていると報じていました。 また事態に対処できる特殊部隊はムンバイにおらず、1300キロ離れたニューデリーからの、部隊の到着を待つしかないとも伝えます。 装備も人員も不足している地元警察は、ホテルを包囲して見守るしかありませんでした。 彼らの前でテロリストから逃れたエディが窓から飛び降り、骨折して倒れます。 中にブリーが撃たれて取り残されている、と訴えるエディ。 その姿にホテルに入る事を決意する刑事たち。 一方レストランのアルジュンに、オベロイ料理長から客を連れて、6階のチェンバースラウンジに来るよう連絡が入ります。 ほぼ侵入不可能なチェンバーズで、警察の到着を待つのが宿泊客にとって最も安全だと判断したのです。 C 2018 HOTEL MUMBAI PTY LTD, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, ADELAIDE FILM FESTIVAL AND SCREENWEST INC アルジュンは不安に駆られる客をまとめ、非常階段を使いチェンバースへ向かいます。 デヴィッドと離れ離れになる事を危惧したザーラも、ワシリーの説得に従い同行します。 拳銃を構えた2人の刑事は、旧式のライフルを持つ警官と共にホテルに入ります。 しかしマシンガンと手榴弾で武装したテロリストに圧倒され、刑事らは身を隠します。 アルジュンは客と共に、無事チェンバースラウンジに到着しました。 オベロイ料理長は、集まった従業員に、残る事を強要しない、家族がいる者は脱出しろと話します。 逃げる事を選んだ従業員に、恥じる事はないと語りかける料理長。 後にはアルジュンら、宿泊客を守る事を選んだ者だけが残りました。 ザーラは電話で夫デヴィッドに、サリーとキャメロンと共に、安全なチェンバースに来るよう連絡します。 しかしその姿を見たある老婦人客は、テロリストに連絡したと彼女を責めますが、2人の間に割って入り、ザーラの身を守ったワシリー。 また老婦人はオベロイに、アルジュンのターバン姿を見ると不安になると訴えます。 それを聞いたアルジュンは、彼女の元に向かいます。 彼女に妻子の写真を見せたアルジュン。 自分はシーク教徒で、頭に付けたターバンはパグリーと言って、シーク教徒には神聖なもので、子供の頃から身に付けずに外出した事はないと説明します。 それでもお客様が安心するなら、パグリーを外しましょうと提案したアルジュン。 その言葉に老婦人も落ち着きを取り戻します。 その頃テロリストは、フロント係に強要して宿泊客にドアを開けるよう指示させていました。 それを断ったフロント係を、テロリストは射殺します。 チェンバースラウンジに、従業員に連れられた新た一団が逃げ込んできます。 その中には撃たれたバックパッカーのブリーの姿もありました。 彼女の出血はひどく、このままでは命が危険です。 また彼女のうめき声がテロリストに聞かれる可能性もあります。 そこでアルジュンはブリーを病院に連れて行くため、共にチェンバースから出る事にします。 一方デヴィッドは、サリーと赤ん坊を連れ、安全なチェンバースに向かう事を決意します。 ブリーと共に階段を降りるアルジュンですが、彼女の出血がひどくなり、止むなくパグリーを外し止血します。 そこに逃れてきた刑事2人が現れます。 刑事はアルジュンをテロリストと疑いもみ合いとなります。 その場から逃れようとしたブリーは、テロリストに射殺されます。 アルジュンを従業員と確認し、彼に警備室へと案内させる刑事たち。 テロリストは首謀者から、人質として利用できる、VIP客の確保を命じられていました。 ブリーの身元を確認していた彼らは、赤ん坊の声に気付きます。 テロリストに気付かれたと悟ったデヴィッドは、サリーとキャメロンをロッカールームに隠すと、囮となって逃げますが、テロリストに捕えられます。 一方警備室に到着したアルジュンと刑事たち。 刑事は警察に連絡をしますが、応援が到着するまで待機するよう命じられます。 しかしアルジュンから、チェンバースラウンジに大勢の人かいると聞かされ、モニターでその部屋にテロリストが迫っていると確認した刑事は、拳銃を手にチェンバースに向かいます。 一方テロリストは、チェンバースの中の従業員に声をかけ、扉を開けさせようと試みます。 オベロイ料理長は警察に連絡を取り確認しますが、射殺した警察官の名を名乗るテロリストを信用してしまいます。 その光景を警備室のモニターで見ていたアルジュン。 彼はオベロイに連絡しようと試みます。 C 2018 HOTEL MUMBAI PTY LTD, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, ADELAIDE FILM FESTIVAL AND SCREENWEST INC オベロイ料理長と電話がつながったアルジュンは、外にいるのはテロリストだと叫んで知らせます。 気付かれたと悟ったテロリストは、扉に銃弾を浴びせ破ろうとしますが、捨て身の刑事たちの攻撃で1人が負傷し、チェンバースラウンジへの突入を諦めます。 タージマハル・ホテルの外に集まった報道陣は、まだ解放されていないホテルから、銃声と爆発音が聞こえ、火災も発生している事を伝えていました。 人質となった人物は、一室にまとめて監禁されていました。 そこで縛られ、床に横たわさせられるデヴィッド。 チェンバースの中の人々は今だ現れぬ警察に、いずれ部屋の扉が爆破されるか、火災が迫るものと覚悟します。 ワシリーは希望する人を集め、脱出したいとオベロイに話します。 その中には夫や子と再会を望む、ザーラの姿もありました。 脱出の可能性に賭ける彼らの熱意に、料理長は脱出を許します。 しかし彼らはテロリストに発見されてしまいます。 ワシリーは捕まり、ザーラも地元民か判明しないまま人質とされ、デヴィッドらが監禁された部屋に連れていかれます。 スマホの電池も切れ、成す術を失い1人警備室に残されたアルジュン。 彼は合わない靴を脱ぎ棄てていました。 TVではムンバイの他の場所でテロリストが射殺、そして1名が逮捕された事実を、そしてようやく治安部隊や特殊部隊が到着した事を告げていました。 部屋に集めた人質の身元を確認し始めるテロリストたち。 彼らは首謀者と連絡を取り合い、ワシリーがアフガニスタンで戦った、元ソビエトの特殊部隊員だと確認します。 縛られた夫の脇に転がされたザーラは、話しかけようとしますがデヴィッドに制止されます。 2人の関係をテロリストに悟らせないためでした。 そして密かに、彼女にサリーと我が子キャメロンが隠れた場所を伝えたデヴィッド。 首謀者はCNNなどTVの報道で、ホテルへの治安部隊突入が近いと気付いていました。 そこで最後の戦いに臨むよう命じます。 テロリストは負傷した1人を残し、部屋を出て行きます。 警備室のアルジュンは、モニターでテロリストがチェンバースラウンジの扉に、爆薬を設置している姿に気付きます。 ホテルの火災も大きくなっています。 オベロイ料理長に連絡する手段の無い彼は、行動を開始します。 まだホテルに残っていた人を逃がしながら、彼はチェンバースに向かいます。 そしてロッカーに潜むサリーとキャメロンに気付き、2人と行動を共にするアルジュン。 到着した3人をオベロイが迎え入れます。 アルジュンから話を聞いた料理長は、皆に脱出の準備を指示します。 人質の集められた部屋に残った部下に、首謀者は彼らを射殺し戦いに加わる様命じます。 横たえられた人質を、1人ずつ射殺するテロリスト。 ワシリーはその足に噛みつき、最後の抵抗を試みますが射殺されます。 そしてザーラの目前で、頭を撃ち抜かれるデヴィッド。 その光景に絶望したザーラは、泣きながらコーランを唱えます。 目の前の女がイスラム教徒と知り、動揺したテロリストは彼女を残して立ち去ります。 ロープを解いた彼女は、夫から聞かされたサリーと我が子の隠れた場所に向かいますが、そこに誰もいませんでした。 さらなる絶望に襲われるザーラ。 ついにチェンバースラウンジの扉は爆破され、テロリストが踏み込んできました。 しかしオベロイとアルジュンの誘導で、中にいた人々は非常階段で逃げ出します。 逃げる人々を突入した治安部隊が迎え入れます。 その攻撃を前に、テロリストは次々倒されていきます。 11月29日、こうして人々は解放されました。 多くの宿泊客を助け出したオベロイ料理長とアルジュンは、抱き合い握手を交わします。 そしてホテルの外に出たザーラは、サリーに気付き幼い我が子の無事を確認します。 裸足のまま自宅に帰ったアルジュン。 彼もようやく妻子との再会を果たしました。 この襲撃事件で、タージマハル・ホテルで出た犠牲者の半数は従業員でした。 3週間後にレストランの営業を再開し、21ヶ月後にはホテルも営業を再開。 その日を祝いに多くの常連客が集まりました。 映画『ホテル・ムンバイ』の感想と評価 C 2018 HOTEL MUMBAI PTY LTD, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, ADELAIDE FILM FESTIVAL AND SCREENWEST INC 徹底した取材に基づいて作られた映画 この映画が作られたきっかけになったのは、事件を紹介した ドキュメンタリー作品『Surviving Mumbai』を見た事である、と監督のアンソニー・マラスは語っています。 ドキュメンタリーを見ると、多くのテロ事件と異なり3日間という長期間の出来事であって、 巻き込まれた人々は、隣人と自分自身に多くを頼る必要があったと監督は続けています。 自らも家族を持ちながら、多くのタージマハル・ホテルの従業員がホテルに残る事を選び、互いと宿泊客を救い出しました。 銃を持たず冷静に、無私無欲で行動した人々を描くために、監督は関係者への取材を重ねます。 その中には世界中のVIPを顧客に持つ一流シェフ、 ヘマント・オベロイ料理長もいました。 彼は事件に基づいた映画と聞き、協力をためらいましたが、アンソニー・マラス監督が伝えたいストーリーを聞いて、改めて協力したいと思ったと語っています。 ちなみに映画では多く描かれていませんが、オベロイ料理長はテロリストから隠れている間に、 スタッフと共に鍋やフライパンを詰めたシャツを自作し、間に合わせの防弾チョッキとして、宿泊客らに与えたそうです。 その他多くの関係者に取材し、大量の新聞記事に何百時間ものテレビ報道やインタビュー映像、テロ実行犯と首謀者の通話を傍受した録音記録に目を通し、監督は物語を作りあげました。 無慈悲な死を描く衝撃的演出 C 2018 HOTEL MUMBAI PTY LTD, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, ADELAIDE FILM FESTIVAL AND SCREENWEST INC 多くの取材に基づいた映画ですが作りは劇映画、モデルとなる複数の人物を合せて創作した人物が登場するなど、様々なフィクションを交えたものとなっています。 この映画が観客を圧倒するのは 死の描写。 劇映画だとキャスティングを見て、この役柄の人物、このネームバリューの役者なら、恐らく死なないだろう思い込むものです。 そういった想像を裏切る、余りにも突然で、当たり前の様な死の描写。 決して死を過剰な暴力、残酷な描写では描いていませんが、淡々と描かれる死が、 かえって日常に突然訪れるテロの恐怖を描いています。 事件の生存者はいつ殺されるか、1秒後か1分後あるいは1時間後か、全くわからない状態だと話していた、と語るマラス監督。 この緊張感を出すために、演出でも様々な試みを行っています。 例えば犯人グループを演じた俳優と、ホテルの従業員や宿泊客を演じた俳優たちを引き離し、緊張感を高めたと話しています。 劇映画の構造を持ちながら、奇妙なほど緊張感、緊迫感をはらんだ『ホテル・ムンバイ』。 並みのアクション映画より、 実に怖い映画に仕上がっています。 まとめ C 2018 HOTEL MUMBAI PTY LTD, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, ADELAIDE FILM FESTIVAL AND SCREENWEST INC さらにアンソニー・マラス監督は、 『ホテル・ムンバイ』の撮影現場に巨大なスピーカーが設置させ、突然大きな銃声を流すという事を行いました。 突然銃声の不意打ちを浴びた主演のデヴ・パテルは、 それによってどんなに緊張感がもたらされたか、想像できるだろう、と語っています。 彼は俳優としてではなく、偽りのない恐怖心で演技に臨むのだと自分に言い聞かせて、現場に立っていたと証言しています。 これは同じように映画に緊張感を持たせるため、撮影現場にショットガンを持ち込み、突然発砲した『エクソシスト』演出中の、ウィリアム・フリードキン監督のエピソードを思い出させます。 長編映画としては本作が初の監督作であるマラス監督。

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ホテル・ムンバイのレビュー・感想・評価

ホテル ムンバイ

2001年9月のアメリカ同時テロなら、何が起きたか世界中の人が知っているのに、2008年11月のインド・ムンバイの同時テロのことを、私はすっかり忘れていました。 同時に10カ所がイスラム系のテロリスト集団に襲われ、数百人の死者を出した凶悪犯罪のことを、映画を観てから調べて、これは大変な事件だったのだなと感じています。 この映画は、顧客を守ろうと身を張って頑張り抜いた「タージマハル・ホテル・ムンバイ」の従業員たちを最初から最後まで描いた2時間の作品です。 作り物でない証拠に、せっかく警察の第一陣が2階の警備員室に到達して、敵の動きを把握できる場所を占拠したのに、その有利さをほとんど活用もできずに殺されていってしまったり。 そこに残った主人公も、その有利さを何一つ活用できずに震えていたり。 こんな間抜けな話、作り物の話としては成立するはずがないのですが、これこそが史実なのかも知れません。 とはいえ、映画の観客としては、割り切れない 不完全燃焼 こと、おびただしく、むしろ「作り物だ」と観客が最初から知っている「パニック映画」だったなら、それはもう最高の作品だったろうと思います。 来年、大きなイベントが開催されるわが国において、テロが起きない保証はなく、予防接種的な効果を含め、観ておく価値が十二分にある映画でした。 宗教に名を借りて憎悪をかき立て、自分の手は汚さずに純真な「信者たち」に犯罪を犯させる。 このような者を、なぜ天は罰されないのでしょうか。 神など、存在しない、なによりの証拠なのかも知れません。 もっとも、高度に政治的な作為を感じる映画でもあります。 このインド映画が出てきた時というのは、インド・カシミール州のイスラム系住民の自治権が剥奪されたのとほぼ同時だったのですから。 ネタバレ! クリックして本文を読む 映画「ホテル・ムンバイ」 アンソニー・マラス監督 から。 ハイジャックや爆破、銃殺など、多くのテロ事件が、 事実に基づいて映画化されるけれど、作品にしやすいのか、 犯人たちの動機が、単なる宗教や差別などの問題だけなのか、 どうして繰り返して起こるのか、私には理解できない。 自分たちの想定した敵に対して、一心不乱に突っ込むなら、 どうぞ、勝手におやりください、と言えるけれど、 それまで普通に真面目に生きてきた一般人をターゲットとした 無差別の殺人については、何度同じようなテロ作品を観ても、 感情移入もできなければ、解りたいとも思わない。 さらに、こういった事件の被害を拡大させるのは、 金持ちのわがままか、現場にいないマスコミ、と決まっている。 「落ち着いて静かにしてましょう。 ここが犯人にバレないように」 そう説明しているのに、その静けさを破るのは、 「家族に会いたい、開けて」「ドアを開けろ」と威張り散らす 金持ちの人たち。 外に連絡を取るのは「居場所がばれる」と心配していたのに、 「私は客だぞ!」と大声をあげ、罵倒する。 それを受けたマスコミも「脱出作戦の情報が入りました。 「100人もの客がホテルの奥にあるチェンバーズから脱出します」 テレビを見ていたテロの首謀者が、実行犯に無線連絡、 「チェンバーズに行け、大勢が逃げる」と。 そして、逃げ遅れた何人かが銃殺されてしまうシーン。 本来なら、テロ事件の犯人を憎みたいのに、逆になってしまった。 もしかしたら、監督が伝えたかったのは、 金持ちとマスコミに対する警鐘かもしれないな。 汗 二本立て二本目。 ここまで悲惨な映画はそうはない。 怖いな、オーストラリア映画。 神、神、神、神、うるさいねん、テロリスト。 君たちの神は、異教徒は皆殺しと教えているのか? 人類の叡智が及ばぬもの。 それを「神」として尊崇の念を持つことは大切。 それは利権を欲した人間が創り出したもの。 目を覚ませ!テロリストたち。 自分自身で考えよ! とにもかくにもこの映画、ずっと緊張しっぱなし、本当に怖い。 実話ベースなのがすごい。 本当はもっとずっと想像を絶する恐怖だったんでしょうね。 日本は幸せですね。 しかし遠くない将来、日本でも…もうオリンピックとか中止でいいんじゃないでしょうか(笑) 2008年に実際に起こったムンバイ同時多発テロを題材に、ホテルに閉じ込められた宿泊客とホテルマン達の脱出劇を描いた本作は、凄惨な現実を直視させられ、ドスンと腹にくる出色の出来でした。 デヴ・パテル演じるシク教徒の主人公アルジュンを中心に、様々な人物の心情を捉える優れた群像劇であると同時に、彼らの行末には全編にわたってハラハラさせられ、高いエンタメ性も保証しています。 ホテルに閉じ込められた不安の中、ある宿泊客が「イスラム過激派を連想させるため、ターバンを取ってくれ」とアルジュンに命じますが、彼が「ターバンはシク教徒にとって高貴さと勇気の象徴であり、如何に神聖な伝統であるか」をその女性に説く場面はとても感動的。 そんな彼だからこそ、客が怪我した際には率先してターバンを脱ぎ、包帯がわりに巻いてあげるシーンが美しく輝くのです。 「信仰上どうしても譲れない信念」と、「信仰を後回しにしてでも為すべきこと」がどちらも丁寧に描かれていることには非常に好感が持てました。 その一方、テロを引き起こす少年兵達にも、彼らなりののっぴきならない事情があり、主人公と同様の純粋な信仰心を持っていることが分かります。 彼らを私たちと等価な一人の人間として描き、単純に悪役扱いしないフェアな視線には思わずグッときました。 そんな彼らを安全圏からコントロールし、テロを生み出す張本人となっている男が、誰よりも宗教を蔑ろにし、都合の良いように利用する姿には憤りを感じずにはいられません。 「デヴ・パテル主演作にハズレ無し」をまたしても証明してみせた本作は、私たちに信仰の尊さを教えてくれると同時に、今世界中で起きている分断を想起せざるを得ない、社会的意義も高い素晴らしい作品です! ネタバレ! クリックして本文を読む ニュースだと自分には関係ないと思ってた事件が、 自分にも起こりうる事だと、 同じ地球で起こってる事だと体験させてくれる。 素晴らしい映画だったと思います。 演出は多分に入ってると思うけど、 そのヒーローチックな演出が自分をその場に 引き込んでくれる気がした。 演出は入ってるけど、 被害者側の過剰な正義感だけではなくて、 被害者側にも悪い奴はいるし、 乳首のサイズを聞くって強烈だった 加害者側にも生い立ちや立場、宗教の解釈なども 描かれてて映画的演出は入ってるけど、 リアリティもあった。 アーミーハマーと言う端正な、見るからにヒーロー面の なんとかしてくれそうなキャラの死が、 この事件の重大さを分からせてくれた気がします。 現実にヒーローはいないし、普通に生きててもある日事件に巻き込まれて死ぬ。 助けての声は届かないし、 ベラベラ喋ってピンチを脱出したり、 アクションシーンなんて起こらない。 この不条理さが現実なんだなと痛いほど分かりました。 あの場にいたら、自分も何も出来ずただただ誰かに従い 逃げるだけだったろうな。 巻き込まれたら最後。 とても辛い話だったけど、 エンターテイメントにもなっててとても良い映画だったと 思います。 実話だということだが、私はよく知らなかった。 逃げてしまった人もいるけれど、あの状況下でお客様を守ろうとしていた従業員たちには頭が下がる。 一方で、無知な若者たちを利用して、恐ろしい事件を起こさせた電話で指示していた者には強い憤りを覚える。 インドの状況はよく知らなかったが、貧富の差が激しい。 スラムのような街から、舞台となった超リッチなホテルまである。 そのことも、事件が起きた背景にあるのだろう。 大都市なのに、テロに対してあまりにも無防備だった。 また、占拠したのは、20名にも満たない若者たちなのに、地元の警察がなす術がなかったことは、非常に残念だ。 もっと早く対応していれば、犠牲者ももっと少なくて、済んだのではないだろうか? 改めて、テロ行為の恐ろしさが身に染みる映画だった。 ネタバレ! クリックして本文を読む テロリストの襲撃を受けたことを知った調理場の従業員たちの姿が美しかった。 「小さな子どもがまだ3人いるんです」とその場を離れたがった一人を誰も責めることなく、「お客様は神様ですから」と、多くの従業員が宿泊客を匿うために残った。 よく聞くこのセリフが安っぽさを感じさせないのは、このシチュエーションで、従業員が自発的に口にした言葉だからだ。 決して「お客様」目線の言葉ではないのだ。 そして、この「神様」という言葉は、テロ行為を先導するものやそれに付き従うものたちへの、最高の皮肉にもなっていて、とても深い。 特に、足に銃撃を受けて苦しむ人質監視役の若いテロリストは、ホテル従業員の揺るぎない「神」への献身と見事なまでに対照的であった。 「神」の代弁者であるテロ作戦の指導者は、回線の向こうで敵意を扇動し、残酷で気まぐれな指示を出し続けるが、一向に故郷の家族への金銭的保障は進めてくれない。 この若者にアメリカ人の夫を目の前で殺され、深い絶望の淵でイスラムの経典を唱え始めたイスラム系の女性の人質も、なんのためらいもなく「殺せ」と命じる。 結局彼は、信じていたはずの「神」が自己矛盾を起こしていることに、深く絶望しながら短い生涯を終えることになる。 調理場の従業員も、若いテロリストも、心を動かされて「神への献身」を決断する。 彼らの運命を分けたのは、その根源に欲望や損得勘定の有無があったかどうかの違いではなかったか。 そんなことを思った。 信仰は、報われること、救われることを期待して深まるものではない。 燃えるホテル・ムンバイは、無償の愛に支えられた人々と、私利私欲や狭隘な自尊心を満たそうとする人々とが対立する世界の象徴だ。 個人評価:4. 2 素晴らしくリアリティがある撮影と緊迫感。 被害者となった宿泊者やホテルマンの演技に嘘はなく、事件を目撃しているかのような没入感を与えられる。 本作はテロの実行犯とホテルマンの心情を見事に描けていると感じる。 あのホテルマン達の自分の命を顧みず、お客様を助けたいと行動する心情はどこから来るモノだろうか。 それはホテルマンとしてのプロ意識や、ホテルへの愛からだろうか。 いや、それだけではないはずだ。 インドというお国柄や宗教観からでもなく、そこには人が人を思いやる、純粋な人間の優しさや価値観が流れており、それは宗教よりももっと純粋な人間としての感情だ。 その価値観と、テロを起こす犯人達の盲目の思想とを対比させ、事件を通して、人間とは何かまで描いていると感じる。 本作が映画長編デビューというこの監督。 これから注目すべき作り手の1人となった。 ネタバレ! クリックして本文を読む 2008年、イスラム原理主義の過激派が起こしたホテル・ムンバイでのテロをほぼ再現したもの。 イスラム過激派の思想・・・西洋文化によって自分たちが置き去りにされ、敵対心を持つようになり、西洋人を中心とした富裕層を殺すことが目的だった。 アンチテーゼを作り出し、思考停止にし、洗脳することによって殺すことが聖戦だと思い込ませる。 日本人から見ると、イスラムは怖いと思ってしまいがちだが、決してそんなことはない。 むしろイスラムの方々は助け合いの精神が他の民族よりもあり、優しい。 格式あるホテルだからこそ、お客様は神様のもといかに安全に避難させようと奔走したのかが伝わってくる。 そこには自分のことしか考えていない外国人もいたし、避難している中で疑心暗鬼になって周りが信じられなくなった老女もいたが、普段から心がけている心からの接客によって落ち着きを取り戻し、一丸となって脱出の機会をうかがう。 犠牲になった大半が従業員というのもこれまた悲しい。 テロの犠牲者の立場だけではなく、テロ側のことも垣間見ることができて、双方の考えていること、心理戦も分かり、なおさら緊迫感が伝わってくる。 見終わったあと、どっと疲れた。

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映画『ホテル・ムンバイ』公式サイト

ホテル ムンバイ

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