アストロ スケール 株価。 伊藤美樹が20代で宇宙ゴミ清掃会社「アストロスケール」の社長になった理由|前編

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こんにちわ、かわうそです。 【ビジネスNews】では海外のニュース記事を中心にビジネスの現場でネタ話の役に立つ最新情報をお届けしていきたいと思います。 使われた衛星はイギリスの小型衛星開発企業Surrey Satellite Technology(SSTL:サリー・サテライト・テクノロジー)とサリー大学と第 7 次欧州研究開発フレームワーク計画に基づき設立されたサリー・スペース・センターによって開発・製造された実験衛星で、NanoRacks(ナノラックス)社のコンテナと再利用可能なロケット開発を目指すSpaceX(スペースエックス)社の宇宙ロケットにより今年の4月上旬に打ち上げられ、ISS(国際宇宙ステーション)にある日本の実験モジュール棟に収納されました。 The RemoveDEBRIS platform will be launched to the International Space Station ISS using a NanoRacks service and Space X rocket in 2018. The sequence of launch is described as follows. The platform is packed in specialist boxes which are launched to the ISS. The boxes are unpacked by the astronauts and installed on a slide table. The slide table moves into the ISS Japanese module and a special robotic arm grapples the platform and moves it outside the ISS. The arm then releases the platform in a very specific direction and the mission begins. The satellite was designed, built and manufactured by a consortium of leading space companies and research institutions, led by the Surrey Space Centre at the University of Surrey and funded in part by the European Union Seventh Framework Programme 引用元: 2018年9月21日引用 スペースデブリとは宇宙ゴミのことです。 スペースデブリの問題は、少し前から言われ始め、いまではスペースデブリの問題なくして軌道衛星上に衛星を投入することはできないくらい深刻化しています。 引用元: 2018年9月21日引用 スペースデブリの元になるのは人工物です。 衛星を打ち上げる技術を持ち始めてから人類は無数のロケットを打ち上げ、静止衛星軌道上に衛星を投入してきました。 半世紀近くたったいま、すでにその役割を終え、ただ軌道上に放置されている衛星が無数にあるといいます。 そして、その大半が自力で動くことができないため、半永久的に地球の周りをまわっているわけですが、自力で動けないがために衛星同士がぶつかり合って破壊され、その破片がさらにデブリとなって、まるで小惑星のように地球のまわりをとりまいています。 このデブリは静止軌道上で毎秒数キロという高速で周回しています。 たとえ、ボルトナットひとつでも衝突すると弾丸を撃ち込まれるのと同じような威力をもち、宇宙服は簡単に破壊されてしまうなど致命的な事故を起こしかねません。 このスペースデブリをいかに除去するかが、昨今宇宙環境での大きな問題のひとつとなっているのです。 ところで、スペースデブリと聞いて日本のベンチャー企業を思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そう、「ASTROSCALE(アストロスケール)社」です。 引用元: 2018年9月21日引用 アストロスケール社は昨年11月にサリー・サテライト・テクノロジー・リミティッドと提携したことを発表しています。 そう、今回欧州で実験を行ったプロジェクト団体に参加している企業のひとつとまさに提携していたのです。 アストロスケール社はさらに、今年の7月に衛星をコントロールするためのアンテナを開発したというリリースを出しました。 National In-Orbit Servicing Control Facility to be built in UK to help remove space debris そう、欧州のRemoveDebrisを支援するための設備だといいます。 2018年11月現在、プレスリリースは削除されています。 提携が解消されたのでしょうか。 つまり、アストロスケール社も何らかの形で、今回のスペースデブリ除去プログラムに参画しているのかもしれません。 ただ、少し不思議なのは、今回の欧州の実験でアストロスケール社の名前がないことです。 以下、サリー大学のサリー・スペース・センターのページに記載されている、各団体の役割についてです。 ご覧の通り、アストロスケール社の名前はありません。 Satellite system engineering -ASF France• Harpoon — Airbus UK• Net — Airbus Germany• Cubesat dispensers — Innovative solutions in space Holland• Dragsail — Surrey Space Centre UK 欧州の実験では、ISSの日本の実験モジュール「きぼう」棟に格納され、そのマニュピュレーターから発出されました。 ここでは日本の技術が使われているにも関わらずです。 アストロスケール社では、2019年に実証実験のための小型衛星を打ち上げるとしています。 アストロスケール社のスペースデブリの方式はどうやら磁石を使ったものらしいのですが、詳細はまだはっきりしていません。 ただ、今回欧州がさきがけて実験を行い、さらに成功をさせたということで大きな注目が集まっていると同時に、日本が先陣を切っていたはずのスペースデブリ除去分野で後れをとったといわざるを得ないかもしれません。 欧州のスペースデブリ除去については、政府が後援をしています。 スペースデブリの問題は民間には扱いづらい要素もあります。 なぜなら、スペースデブリ除去によってどのような収益が得られるかが未知数のためです。 宇宙空間という広大且つ過酷な環境下でスペースデブリを除去するというとほうもない取り組みにはこれまたとほうもない資金が必要になります。 民間会社がビジネスとしてできる規模を超えています。 よって、今後は政府が支援を行い、技術力を高めていき、ゆくゆくはその技術をつかって宇宙空間でのビジネスを実現していくという道筋を描かないと、とてもじゃないですが立ち行かないでしょう。 そして、日本には今回欧州の実験でも利用されたようにその技術力があるのですから、その技術力をさらに高めていくことが必須と考えますがいかがでしょうか。

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宇宙開発に喫緊の課題、宇宙ゴミ除去のアストロスケールにJAXAが協力

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いとうみき・1982年、千葉県生まれ。 日本大学大学院航空宇宙工学修士課程(博士前期課程)修了。 次世代宇宙システム技術研究組合にて内閣府最先端研究開発支援プログラムである超小型衛星「ほどよし」の開発プロジェクトに携わり、「ほどよし3号」「ほどよし4号」の開発に従事する。 外国人留学生への人工衛星製造の指導や開発サポート業務を経て、2015年4月よりアストロスケールに所属。 同時に、日本法人の代表取締役社長に就任した。 「ムリだ」と言われることだからこそ、挑戦したい -「アストロスケール」は世界で類を見ない宇宙ゴミ(スペースデブリ)の清掃を手がける企業として注目されています。 宇宙ゴミとはどのようなものなのですか? 宇宙ゴミとは、運用を停止した人工衛星や衛星打ち上げに使用されたロケット、衛星同士が衝突して生じた破片などで、バスの車体ほどのものからチリのようなものまで重さや大きさはさまざまです。 1950年代までは宇宙ゴミはありませんでした。 ところが、人類の宇宙での活動が活発になるにつれて増え、10センチ以上のゴミは約2万3000個、1センチ以上10センチ以下未満は約50万個、1センチ以下未満の観測できないものは億単位で存在していると言われています。 宇宙ゴミの飛ぶ速さは、秒速約8キロ。 ピストルの弾丸の約16倍もの速さで飛んでいるため、わずか数センチの大きさのものであっても、人工衛星や国際宇宙ステーションに大きなダメージを与えます。 その危険性は、高速道路を思い浮かべていただくとわかりやすいかもしれません。 高速道路で車が故障したら、レッカー車で撤去しますよね。 ところが、宇宙空間には道路のようなルールや法律がないため、故障車が撤去されずに制御不能で走り回っているような状態なんです。 宇宙空間は広大なので、これまでは日常生活に影響を与えるほどの衝突は起きていませんが、民間企業による宇宙ビジネスが活発化しており、今後は宇宙が渋滞の高速道路のような事故の起きやすい状態になります。 その時に懸念されるのが、ケスラー・シンドロームという現象。 宇宙ゴミの衝突が起きて新たなゴミが撒き散らされ、その分布密度が限界値を超えると、同じ軌道上にあるあらゆるものを破壊し尽くすまで宇宙ゴミの増殖が止まらなくなってしまうのです。 ケスラー・シンドロームによって衛星が大々的に破壊されれば、気象予報やGPS、インターネットといった機能が利用できなくなり、私たちの日常生活に支障をきたしかねません。 -緊急性の高い問題ですね。 どうすればゴミを除去できるのですか? 宇宙ゴミの問題は国家間の利害が対立して各国政府の取り組みが進んでおらず、除去方法が確立されていません。 そんな中、当社では母機を宇宙ゴミに接近させ、特殊な機構で捕獲し、母機が宇宙ゴミを捕獲したまま、 大気圏に落とす仕組みの衛星開発を進めてきました。 この「除去用衛星」は2019年に宇宙空間で実証を行う計画になっています。 宇宙関連の事業は莫大なコストがかかるのに、「宇宙ゴミの清掃」という前例のない事業で、その方法も実証されるのはこれから。 私たちは「成功する」と信じて日々開発に取り組んでいますが、「ムリだよ」と人から言われることもあります。 だけど、「ムリ」だと言われることだからこそ、挑戦したい。 結果が見えていることをやるよりも、夢があるじゃないですか。 映画に登場する宇宙船の美しさに魅せられて、宇宙工学の世界へ -衛星の開発は日本法人を拠点に進められており、伊藤さんも社長兼エンジニアとして開発に取り組んでいらっしゃいます。 宇宙関係の仕事に興味を持ったのはいつごろからですか? 子どものころは絵を描くのが好きで、理系科目は苦手。 ファッションデザイナーかイラストレーターになりたいと思ったんです。 宇宙に関心を持ったのは、中学時代に映画『インデペンデンス・デイ』を見たのが始まり。 ラストシーンに登場する宇宙船の流線型のフォルムがきれいで、目がくぎづけになってしまって。 宇宙への憧れというより宇宙船の構造美に魅せられて、大学で宇宙工学を学ぼうと決めました。 周りに宇宙に関心を持っている人がいなかったので、「ならば、自分がやってみよう」という気持ちもありましたね。 アストロスケールの創業者は現・CEOの岡田光信。 岡田は宇宙の専門家ではなく、かつてはITベンチャー企業の経営者として世界を飛び回っていました。 その時に個人的な興味から参加した学会で宇宙ゴミの問題を知り、除去の取り組みが進んでないことに危機感を感じて一念発起。 衛星を使った除去法を着想してシンガポールで当社を設立しましたが、技術面での足がかりを模索していました。 そんな時に、私が開発に携わった「ほどよし3号」「ほどよし4号」がロシアで打ち上げに成功(14年6月)。 そのニュースを見た岡田がプロジェクトにかかわった教授にコンタクトを取り、「ほどよし」を基礎に宇宙ゴミの除去衛星を製作することを決定したんです。 そこで、岡田から「ほどよし」の開発スタッフに声がかかり、エンジニアとして入社するつもりで面談を受けたところ、採用決定のお電話で「社長をやりませんか?」と打診されました。 驚きました。 のちに岡田から聞いたところによると、「ほどよし」開発における私の姿勢を「しなやかで粘り強く解決策を見つける能力がある」と評価してくれたようです。 また、日本の宇宙開発のエンジニアは高齢化の傾向があり、男女比も偏っています。 従来にはない人材がリーダーとなり、「宇宙ゴミの掃除」というユニークなミッションを成し遂げることにより、宇宙業界全体を活気づけたいという思いもあったそうです。 自分が社長業をやるなんて考えたこともなかったですから。 ただ、めったにないチャンスですから、「やってみたい」という思いの方が強かったですね。 そもそも私は、キャリアというのは先が見えなくて当たり前だと考えているところがあるんです。 短期的な目標は持った方がいいと思いますが、その通りに物事が運ぶとは限らない。 ましてや、10年、20年先のビジョンなんて描けない。 先を案ずるよりも、出合ったチャンスにどんどんチャレンジしてみて自分の可能性を広げ、やりたいことをやり続けるという生き方がしたいと思っています。 そんなふうに考えるようになったのは、家庭の事情で現役生より4年遅れて大学に入学するという経験をした影響かもしれません。 浪人中はコンビニエンスストアや飲食店でアルバイトをしながら受験勉強しました。 途中でアルバイトの方が楽しくなり、完全なるフリーターだった時期も(笑)。 おかげで、レールから外れることを怖がらず、「人と違っても、別にいいんじゃないかな」と思うところが私にはあります。 4年のブランクがハンディになって就職活動もうまくいかなかったのですが、見かねた研究室の教授が「ほどよし」の開発プロジェクトを紹介してくれ、参加することに。 その縁で「アストロスケール」に出合ったわけですから、人生というのはどうなるかわかりません。 本当に面白いですよね。 ではキャリアの壁に対する考え方や演技に対する姿勢についてお話しいただきます。 (後編 4月12日更新予定) INFORMATION 「アストロスケール」CEO・岡田光信さんによるエッセー『宇宙掃除』。 漫画『宇宙兄弟』公式サイト( )で不定期連載されており、会社設立までの経緯や宇宙への思いがつづられている。 岡田さんによる電子書籍『宇宙起業家 軌道上に溢(あふ)れるビジネスチャンス』(カドカワ・ミニッツブック/希望小売価格300円)も好評配信中。 資金力の小さいベンチャー企業が、宇宙という壮大な舞台で、いかにして「利益の出る」ビジネスを起こすことができたのか? それをどうやって継続していくのか? 「資金力がないからこそ1年目からの黒字体質を目指す」「壮大な構想を実現するには、ディテールの理解が重要」など、夢を夢物語で終わらせないための考え方が記されており、宇宙に関心がある人はもちろん、これから社会に出る人たちにもお勧めだ。 取材・文/泉 彩子 撮影/臼田尚史.

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Astroscale, Securing Space Sustainability

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宇宙開発のリスクを削減 近年、国内外での民間による宇宙開発が進んでおり、宇宙空間の有効な使い方に興味が集まっています。 しかし、開発の進行とともに、宇宙の「ごみ」とも言うべきスペースデブリの危険性に注目が集まっています。 地球上空には膨大な数のスペースデブリがあり、10cm以上のものに限っても20,000個以上、1mm以下のデブリに至っては1億個以上あることが明らかになってきています。 このデブリが今、有人ミッションは言うまでもなく、人工衛星などの機器に対しても大きなリスクになっています。 スペースデブリを除去し、宇宙開発のリスクを軽減することを目的に2013年にASTROSCALE PTE. LTD. がシンガポールで創立されました。 そして、研究開発拠点として2015年2月に東京に設立されたのが、株式会社アストロスケールです。 10名ほどの従業員はすべて技術者という同社では、Femapなどの最新技術を駆使して効率的な技術開発を行っています。 「会社の設立は2015年2月ですが、実際に開発を始めたのは4月からです。 我社として初めての衛星IDEA OSG 1は、デブリのデータ収集を目的にしており、打ち上げを2016年の後半に予定しています。 実用まで2年以内というスピードで開発するために優れた構造解析ソフトが必要です。 」と、株式会社アストロスケール代表取締役である伊藤美樹氏は言います。 元々、様々な大学での研究が出発点になっていることで、基礎的な技術要素は確立されている状況からのスタートですが、それらの技術を実用的に組み合わせ、宇宙空間まで届ける衛星として実現するには多くのハードルを越えなくてはなりません。 しかも、計画にあるようなごく短期間で打ち上げにまで持っていくことは並大抵のことではありません。 物理的な試作や試験は時間的な面でもコスト的な面でも難しく、同社の大きな武器になっているのが、Femapを活用したCAEなのです。 「開発当初から設計自体は3D computer aided design CAD で行っていましたが、CAEは外部に委託していました。 しかし、どうしてもコストがかさむのと、開発にとっての要となる技術だという考えから、社内での解析環境を整えることにしました。 そこで、2015年6月にFemapとNX Nastranを導入したのです。 FemapやNastranは航空宇宙業界ではもともと実績のあるツールですし、信頼性が高いということも知っていました。 私たちの目的に合致するということで迷いなく導入を決めました」と、同社のエンジニアである荒木友太氏は述べます。 「設計で使用している3D CADにも解析ツールが備えられているのですが、非常に単純なものしか解析できず、私たちの要求には応えられるものではありませんでした。 Femapは、複雑な解析ニーズを満足させてくれますし、何よりとにかく操作が簡単だということが素晴らしいと感じています。 私自身は過去に様々な構造解析専門のソフトを触ってきましたが、その中でもFemapは特に使いやすく、痒いところに手が届くような感じを持っています。 」と解析の経験が豊富な荒木氏もその使い勝手を評価しています。 優れたメッシュ作成機能が開発スピードに寄与 人工衛星は過酷な宇宙の環境で動作するということ以前に、ロケットの打ち上げの際には強大な加速度と振動にさらされます。 ここでの性能評価にCAEは欠かせません。 打ち上げ時の振動に共振しないようにするために各コンポーネントの固有振動数をあげる一方で、軽量化も図りつつ必要な強度も備えていなくてはなりません。 規定のギリギリを狙い、強度、質量と固有振動数のせめぎ合いの中で最適の設計を、きわめて限られた時間のなかで行わなければなりません。 「3D CADのソリッドモデルのものをそのまま解析するのでは、大きな計算リソースが必要になります。 現在の衛星の解析モデルでは、大部分をシェル要素でモデリングしていて、ソリッドの要素にしているのは複雑形状が必要な部分だけにしています。 データのサイズは、約10万節点程度のサイズになりますが、この規模であれば、普通のエンジニアリングワークステーションでも非常に高速に結果を得ることができます。 」と荒木氏は続けます。 「Femapのメッシュ作成機能が使いやすく、操作が直感的なのが良いです。 自動メッシュ作成でも品質の高いメッシュが作成できますし、そのあとにマニュアルで調整するのも簡単です。 インポートしたCADデータから面要素を作成するのも容易ですし、必要があればFemapのジオメトリー修正機能を使えるので、元のCADデータを修正してもらうといった余計な手戻りもありません。 」 柔軟なインターフェイスで協力企業との開発コラボレーションを促進 私たちの人工衛星は、アストロスケール一社で開発しているわけではありません。 一般企業や10を超える大学との共同研究も進めています。 外部委託しているのは、人工衛星に使う様々なコンポーネントで、アストロスケールがシステム設計を行い、衛星を組み立て、さらに試験をしています。 これら外部の組織に委託している設計のデータをそのままCAEでとり扱うことができることも重要な要素です。 Femapは、Initial Graphics Exchange Specification IGES やStandard for Exchange of Product Data STEP といった中間フォーマットのジオメトリーデータだけでなく、主要なCADのフォーマットにも対応しています。 そして、インポートするCADのファイルがどのような形式であるかに関わらず、優れたメッシュの作成、必要に応じてのモデルの修正といった使い勝手が変わることはありません。 つまり、そのデータが外部で作成されたものかどうかに関わらず、シームレスに解析を実施することができるのです。 これは同社にとって重要です。 例えば、固有値の問題もシステム全体として解析を行う必要があることはもちろん、個別のコンポーネントとしての考慮も必要です。 Femapによって、人工衛星をシステムとして解析することが可能になっているのです。 このように構造解析は同社にとって重要な要素であり、今後も解析技術をつきつめていこうと考えています。 構造解析を極めることで、開発プロセスをさらに短縮できる可能性があると荒木氏は考えています。 現在、実験で得たデータを解析モデルに合わせこみ反映していくことを試みており、技術を蓄積することで、次号機では更なる効率化をはかることを考えています。 「人工衛星の実機が打ちあがるまでには、構造モデル、次にエンジニアリングモデル、そしてフライトモデルという3つの役割の違う現物モデルを作らなければならないのです。 しかし、構造解析を突き詰めることで、構造モデルを省ける可能性があります。 構造モデルが省ければ、2年半の開発期間のうち半年を短縮できる可能性があります。 これはコスト面でも非常に大きなインパクトがあります」と伊藤氏は今後への抱負を述べています。

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