アンナカリーナ ゴダール。 ゴダール「気狂いピエロ」の素晴らしさ

映画『気狂いピエロ』公式サイト|7/23(土)公開

アンナカリーナ ゴダール

パリの街を舞台に、アパルトマンで一緒に暮らすダンサーの女性と書店員の青年、階下に住むもう一人の青年という、3人の恋のさやあてを、歌と踊りを交えて描くミュージカル・コメディーです。 「ゴダール」と聞くと、小難しい映画を想像する人も多いと思いますが、昨年末に亡くなった女優アンナ・カリーナの魅力が全編に炸(さく)裂し、ミシェル・ルグランの音楽も楽しい一篇です。 カラフルでキュートな衣装や小道具も見どころ。 今見ても若い女性のオシャレ心を刺激するヒントがいっぱい。 60年近く前の映画だというのに、まったく色あせていないことに驚かされます。 【ザジフィルムズ】 昨年、設立30年を迎えました。 当初はゴダール監督やアニエス・ヴァルダ監督ら、「ヌーベルバーグ」に属する作家たちの作品のリバイバル公開が中心でしたが、欧州やアジアの優れた映画作家の新作、才能ある新しい若手監督の作品なども手掛けています。 近年はイタリアの巨匠ジャンニ・アメリオ監督の「ナポリの隣人」、タイの新鋭ナタウット・プーンピリヤ監督の「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」がヒットしました。 クラシック作品の再公開も引き続き手掛けており、米国のインディーズ監督たちの「師」と言われるジョン・カサベテスのレトロスペクティブ(回顧上映)、スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマンの生誕100年映画祭などを企画し、若い映画ファンを育てるのに一役買っています。 【私の映画愛】 ハリウッドの大作も、お気に入りの俳優が出演する日本映画も、作家性が強く癖のある欧州映画も、アイデア一本勝負のインディーズ映画も、全てひっくるめて映画。 私自身も、ジャンルを特定せず、今も映画館で月に10本以上を見るようにして、多様性を楽しみながら、日々の活力にしています。 一人でも多くの人が、配信でも、テレビでも、ブルーレイでも映画に触れ、楽しさを知り、その結果、映画館にも足を運んでくださるよう、これからも精進したいと思っています。 「女は女である」より(c)1961 STUDIOCANAL - Euro International Films,S. 今の感覚で見るとはらはらする。 ええっ、それセクハラじゃないか。 たばこをそんなに吸って、どうだか。 思わず声を掛けたくなる。 気づいたときにはもう引きつけられている。 愛らしく小悪魔的な踊り子、アンジェラ(アンナ・カリーナ)は同居する男に「子どもがほしい」と言い募って、口げんか。 男と女の本音の応酬はむきだしでポップでおかしくて、やがて「女とは」「男とは」、そして「人間とは」をじんわりと問いかける。 ゴダールはただ者ではない。 ともに今年8月15日まで販売する。

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映画「アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい」

アンナカリーナ ゴダール

本書の中で一番興味深かったところは、ゴダール監督のミューズで、一時期人生のパートナーだったアンナ・カリーナのインタビュー部分。 アンナだけしか知りえない、芸名の由来、ゴダール監督とのエピソード、代表作にかかわる伝説の裏話が面白かった。 また、アンナ・カリーナのモノクロの写真も多く掲載されている。 また、ゴダール監督作品の解説、コラム、エピソードもいい勉強になった。 「勝手にしやがれ」にまつわる秘話、ジャンプ・ショット、監督自身が気に入っているものを多く引用しているなどの解説も面白い。 またバルドー主演の「軽蔑」において、ゴダールの逆立ちの件、ボディー・ダブルを起用した苦肉の策、各国のプロデューサー達の思惑が異なり、キャストもF・シナトラ、K・ノヴァク主演、J・P・ベルモンド、J・モロー主演、S・ローレン、M・マストロヤンニ主演の可能性があったというエピソードが興味深かった。 ほとんどのゴダール作品の撮影を担当した、ラウル・クタールへのインタビュー記事も、非常に読み応えがある。 ゴダール映画を愛する人、興味がある人、これから鑑賞したい人におすすめしたい良書。 巻末には索引あり。 山田宏一は、昔から最も敬愛する映画評論家だ。 月並みな表現だが、氏の映画評は、映画への愛おしさと切なさに溢れ、映画を観る事へのときめきと歓びがひしひしと伝わってくる。 洋画と言えばアメリカ映画一辺倒だった10代に、繊細で文学的なイメージが強く敬遠していたフランス映画を観始める事になったのは、氏の書くフランス映画評が余りに素晴らしかったからだ。 映画よりも映画的とさえ思えるその作品分析を読みながら、「気狂いピエロ」はもちろん、「女と男のいる舗道」、「アルファヴィル」、「ウィークエンド」らゴダール映画の数々を改めて見直したくなった。 ゴダールというより、アンナ・カリーナのファンです。 インタビューは初めて知る情報もあって面白かった。 ゴダールのカリーナへの惚れ込み様が並大抵のものではなかったことが改めてうかがえるエピソード。 また、紆余曲折あったでしょうが、カリーナはゴダールを非難したりせず、彼との思い出を自身の一部のように穏やかに語っており、終始微笑ましい内容です。 残念なのは、モノクロの写真がたくさん載っているとレビューされていましたが、10枚あるかないかといったところでした。 山田氏がカリーナのアパートで撮影されたという写真は良いですね。 あとは、アルファヴィルの撮影風景から数点掲載されています。 個人的には「アンナ・カリーナ時代」と銘打っているからには夫婦で映画出演した時のツーショットの写真などあると思うのですが、ミューズにふさわしき美しいカリーナの写真をもっと豊富に掲載してもらいたかったです。 あくまでもゴダール作品について書かれた本で、徹底したカリーナの本というわけではないので仕方ないですが、タイトルから期待してしまったぶん、物足りなさも感じました。

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アンナカリーナの代表作や夫は?気狂いピエロのあらすじや評判も│のぞきあなから見た人間社会

アンナカリーナ ゴダール

フェルディナン(ベルモンド)は、金持ちの妻との生活に退屈し、逃げ出したい衝動に駆られていた。 そんなある夜、夫婦がパーティに出かけるため、幼い娘のベビーシッターがやって来る。 彼女はなんと、かつての恋人マリアンヌ(カリーナ)だった。 パーティを抜け出し、1人で帰宅したフェルディナンは、彼女を車で送り、そのまま一夜を共にする。 翌朝目覚めると、彼女の部屋に、首にハサミを突き立てられた男の死体が。 驚く彼とは裏腹に、平然と朝食を作り歌うマリアンヌ。 フェルディナンは、わけは後で話すという彼女と一緒に、着の身着のままでパリを後にし、マリアンヌの兄がいる南仏へ向かう。 お金のない2人は、ガソリン代を踏み倒したり、物語を語ってチップをもらったり、車を盗んだり。 はては海岸の一軒家で、ロビンソー・クルーゾーよろしく自給自足生活。 フェルディナンは大満足だったが、マリアンヌは欲求不満を募らせ街に飛び出す。 そこで出会った小男(カルービ)がまたもハサミで殺され、マリアンヌは姿を消す。 フェルディナンはギャング2人組に捕まって、彼女の居場所を教えろと拷問されるが、何も知らないと分かり解放される。 マリアンヌを探し歩いたフェルディナンは、ようやく彼女を見つけるが…。 フェルディナン・グリフォン(ピエロ) ジャン=ポール・ベルモンド Jean-Paul BELMOND 1933年4月9日、パリ郊外ヌイイ=シュル=セーヌ生まれ。 少年時代はボクサーに憧れるが、後に俳優を志しフランス国立高等演劇学校に入学。 卒業後、舞台で演技を磨き、57年に『歩いて馬で自動車で』で映画デビューする。 ゴダールの短編『シャルロットとジュール』(58)に続き、『二重の鍵』(クロード・シャブロル監督)と『勝手にしやがれ』に主演し、一躍ヌーヴェル・ヴァーグの寵児に。 以降、ヌーヴェル・ヴァーグの監督たちと親交を深める一方で、『リオの男』などのアクション娯楽作にも体当たり演技で挑み、フランスを代表するトップスターとなる。 11年、カンヌ国際映画祭に名誉ゲストとして招待され、彼の軌跡を追ったドキュメンタリーも上映される。 マリアンヌ・ルノワール アンナ・カリーナ Anna KARINA 1940年9月22日、デンマーク・コペンハーゲン生まれ。 18歳の時に出演した短編映画が、カンヌ国際映画祭で注目された後、パリに出て、雑誌やCFのモデルとして活動。 ゴダールが『勝手にしやがれ』のヒロイン役を依頼するが辞退し、再度のオファーとなった『小さな兵隊』に主演。 本作が公開延期となったため、2作目の『今夜でなければダメ』が映画デビュー作となる。 61年にゴダールと結婚し、ゴダール映画のミューズとなるが、64年に離婚。 以降、ルキノ・ヴィスコンティ監督『異邦人』やジョージ・キューカー監督『アレキサンドリア物語』など、国際派女優として活躍。 『パリでかくれんぼ』で劇中歌を披露し、2000年に初のCDアルバム「恋物語」をリリース。 パリや日本でリサイタルを敢行するなど、歌手としての才能も発揮している。 監督・脚本・台詞 ジャン=リュック・ゴダール Jean-Luc GODARD 1930年12月3日、パリ生まれ。 アンリ・ラングロワのシネマテークに通い詰め、アンドレ・バザン主宰の「カイエ・デュ・シネマ」誌などで映画評や映画論を執筆する。 短編を経て、『勝手にしやがれ』(59)で長編監督デビュー。 ベルリン国際映画祭銀熊賞及びジャン・ヴィゴ賞を獲得する。 以来、ヌーヴェル・ヴァーグの旗手として精力的に活動。 68年に「ジガ・ヴェルトフ集団」を結成して革命映画に邁進し、73年、アンヌ=マリー・ミエヴィルと共に、グルノーブルに「ソンイマージュ」を設立。 80~90年代には、スイスに拠点を移し、映像と音の可能性を追求する。 98年に『映画史』全8章を完成。 2014年、初の3D作品『さらば、愛の言葉よ』でカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞する。

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