居酒屋 兆治。 遠藤憲一さん主演『居酒屋兆治』制作開始!

居酒屋兆治 : 作品情報

居酒屋 兆治

生まれ育った町で酒場を切り盛りし、小学校の同級同窓生たちも客として足を運んでくれる。 そのような生活が自分にできるだろうか。 とても窮屈な気もするが、その土地で身の程をわきまえ、 充足することを知るのも幸福のひとつの形かもしれない。 などなどを考えながら居酒屋兆治を読んだ。 既読者の御同輩各位は如何だろうか。 全14章の連作短編集の体裁だが全体を通して1篇の中篇となる。 文章は平明で、改行も科白も多い。 この読み易さは罠だ。 読み易さに何度も寄りかかりそうになった。 うかうかと多くのことを読み落としそうになるのを防ぐ方法は、 読み手も、この酒場の常連になることではないだろうか。 登場人物は多く、ほとんどが酒場の常連。 彼ら彼女たちの職業や性格や立ち位置を押さえたうえで科白を味わいたい。 再読で裏を返し、日を置いて三読しようか。 そうすれば「兆治」の馴染み客になって 会話に加わることができるかもしれない。 この本が単行本で出された時、自分も未だ若く、山口瞳氏の「男性自身シリーズ」をある意味で人生の参考書の様に読んでいました。 その当時の読後感は「幼馴染を始め心許せる客が集う、こんな酒場の常連さんになれたら、楽しいだろうな。 」というものであったように思えます。 何十年かぶりで、文庫本で再読して見ましたが、昔はテンポが良く、社会人の会話と感じていた対話の文章が、なんともぶっている、大人らしさを気取った嫌味なものにしか思えないのはどうしてでしょうか?こちらが年齢を経たせいでしょうか? 山口瞳氏の書物はほとんど読んでいますが、読むにつれ氏が時として批判される、ある種の「世慣れたふり・粋がっている・通ぶっている態度」に自分も少々辟易としているためかもしれません。 氏が年齢を経るにつれ、特に地元国立を舞台とし、その住民が出てくる後半期のものには、男性自身シリーズだけでなく、他のエッセイやルポめいたものにも、そんな常連さんのベタベタした慣れ合いを感じてしまい 少なからずうんざりさせられました。 そういう気分で読んでみたせいか、以前は「社会人の会話」と思えたものが、今回は「不自然な、無理をしての作り物」と感じてしまうのは偏見でしょうか?なんにしても、「こんな酒場はしんどいな。 」というのが今回の読後感なのです。 (文庫本ですからその「解説」が何かの参考になるかと思いましたが、残念ながら感想文のような文章で、解説の体をなしていません。 ) 高倉健さんの映画ですっかり有名作品になってしまいましたが、主人公兆治さんのイメージはあんなに格好良いものではなく、サラリーマンくずれの雰囲気が漂う俳優さんを選んで欲しかったと思うのですが・・・・。 山口さんの本をずっと読んできて魅力に思うのは、決して大人の作法や心構えを学べることではなく(笑)。 いや、若い頃にはそれも教わったりしましたけどね。 大人の悲しみや怒りなどの感情が、静かにじんわり来るところだと思っております。 会話の言葉だけを文字で読みながら、そこにいる人達の表情や心境まで伝わってきてしまうような感じ。 これがいいんだなぁ。 そういうのが味わえる本のひとつが、この『居酒屋兆治』です。 映画のとは大分違うから、ご注意を。 個人的には最後の方にあった松川さんの言葉、 「それからよう、誰かと喧嘩したいと思ったら、うちへ来い。 いいか、わかったか、おい」 これが好きでねぇ。 ツレにそう話したら、あなたがそう言える男にならなきゃって言われました。 あははは、そりゃそうだ。 この物語の主人公である(かつ居酒屋の名前でもある)「兆冶」は 山口瞳が愛用していた店「文蔵」をモデルとしており、そのためか 他の作品では主人公の描写で多々見られるアイロニー(江分利満の描写 をみればよく分かる)はややなりをひそめ、それとうってかわって 山口のもう一つの身上である「悲哀」と「愛情」が一見すればそっけ ない文の行間からそこかしこに見え隠れしている。 物語の縦糸となる のは兆冶と幼馴染の「ファム・ファタル(不幸の女)」である「さよ」との 恋物語だが、それは決して前面にでしゃばることなく、あくまでも 「横糸」としての国立の人間模様に変化をあたえる役割だけを 果てしており、通俗的なストーリーに陥っていないので好感がもてるだろう。

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居酒屋兆治 (新潮文庫)

居酒屋 兆治

「居酒屋兆治」とは、主人公・兆治の物語であると同時に兆治を取り巻く個性的な人々が織りなす群像劇でもあります。 居酒屋の常連客、妻、昔の恋人、師匠。 いい人、嫌な人、面倒な人、愛しい人。 そんな多彩なキャラクターを、今回のドラマでは誰が演じるのか? その配役を考えるのは、制作統括としては大変だけどとても楽しい作業でもありました。 まずは、兆治の昔の恋人・さよ。 映画では大原麗子さんが演じました。 影があり、激しい恋情に生き、そして…。 どことなく大原さんご本人の人生を想起させるような、鮮烈な印象を残す女性です。 男にとっては、いつまでも記憶の中にある、儚くも切ない、青春の幻影のような存在。 かつ同性から見ても魅力的であることが要求される役どころでもあります。 その条件を満たす女優さんは、井川 遥さん以外に思い浮かびませんでした。 そして兆治を支える妻の茂子。 映画では歌手の加藤登紀子さんという異色の配役でした。 今回のドラマでは、原作や映画よりもかなり比重が大きくなっているキャラクターです。 この配役もイメージ通り、真矢ミキさんに演じて頂けました。 真矢さんと遠藤憲一さんは過去に何度か共演していたこともあり、夫婦ふたりのシーンはぴったり息の合った、ホッと心温まる見どころになっています。 ドラマの核になる三人が決まったところで、渡辺いっけいさん、西村まさ彦さん、手塚とおるさん、徳井 優さん、藤田朋子さん、上島竜兵さんといった常連客のキャスト、橋爪 淳さん、六平直政さん、石橋蓮司さんといった兆治の人生に大きな関わりを持つ人々のキャストが続々決定。 人気と演技力を併せ持ったこれだけの面々が一堂に会するのは、まさに壮観。 衣裳合せに始まって、毎日の撮影現場も実に賑やかで、熱気に溢れたものとなりました。 演出の猪原達三さんはそんな一人一人を見事に交通整理し、丁寧かつ印象的に演出しています。 派手なアクションや緻密な謎解き、目を見張るCGもいいけど、ドラマの基本はやはり「人」。 じっくり演技を堪能させてくれて、顔ぶれを見ているだけでも楽しい。 個性的なキャストの競演をお楽しみください。 東映 目黒正之 リバイバルドラマ「居酒屋兆治」 3月28日(土)午後9時00分 ~10時30分 BSP・BS4K同時放送 新着記事• Javascriptを有効にしてください。 新着ブログ• 月別から選ぶ 2020年 開く• 2019年 開く• 2018年 開く• 2017年 開く• 2016年 開く• 2015年 開く• 2014年 開く• 放送終了番組 開く•

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居酒屋兆治 : 作品情報

居酒屋 兆治

リバイバルドラマ 居酒屋兆治 昭和の大人の男と女の恋と人生を描き、1983年に映画化された山口瞳の名作に新たな命が吹き込まれます。 居酒屋の無口な店主「兆治」の前に突如現れる運命の女性・さよ。 「あなたのせいだからね」と一言つぶやき姿を消したその時から兆治の心は揺らぎ始める。 過去の名作を新たによみがえらせるリバイバルドラマシリーズ。 この春は懐かしくも切ない大人のラブストーリー「居酒屋兆治」をお送りします。 <あらすじ> 藤野伝吉は小さな居酒屋「兆治」を妻・茂子と営んでいる。 客からは店名の通り「兆治」と呼ばれている。 無口で無骨な男だが、店はまあまあ繁盛している。 常連には幼馴染みの岩下や、酒癖の悪い河原などがいる。 そんな「兆治」に初恋の人・さよが突如訪れ「あなたのせいだからね」と一言残して姿を消す。 実はさよは自宅に放火した疑いをかけられたまま失踪していた。 30年近く会うことのなかった兆治を忘れかねていたのか…。 そんな兆治を温かく見守る茂子。 やがて、常連客秋本の妻の急死を河原が揶揄(やゆ)したことをきっかけに、兆治は河原に手を出してしまい重傷を負わせ逮捕される。 そして取り調べでは河原でなく執拗にさよのことを追求される。 一方、行方の知れなかったさよはそんな騒動も知らずに茂子が留守を守る店に再び現れる。 ようやく放免され、日常を取り戻した兆治に突如、届いたのは意外な知らせだった…。 居酒屋「兆治」の赤ちょうちんに今夜も灯がともる。 <兆治役・遠藤憲一さんコメント> 「一度はお会いしてみたかった高倉健さん。 その健さんが演じた居酒屋兆治の兆治役を自分が演じさせていただける日が来るとは思いませんでした。 健さんとはまた違う居酒屋兆治になると思いますが、豪華で個性的な共演者のみなさん、スタッフのみなさんと力を合わせて新しい居酒屋兆治を作り上げたいと思います。 楽しみにして下さい。 」 <おもな出演者・役柄紹介> 兆治(藤野伝吉) …遠藤憲一 高校、社会人野球のエースだったが、肩を壊しサラリーマンに。 上司から大量リストラを行う役目を押し付けられ、退職。 居酒屋「兆治」を始める。 無口だが、兆治のさばく「もつ」は大ぶりだと評判を呼び、店はそれなりに繁盛している。 神谷さよ …井川遥 十代のころエースピッチャーだった兆治と恋仲になるが、兆治の故障をきっかけに別れる。 その後、結婚していたが、およそ30年ぶりに突如、居酒屋兆治に現れる。 自宅に火をつけた疑いをかけられ、夫や警察が行方を追っている。 藤野茂子 …真矢ミキ 兆治の妻。 無口だが誠実な夫をこよなく愛している。 相談もなく会社を辞めた時、居酒屋を始めると言い出した時、どんな時も多くを語らない夫の真意を理解し、共に歩んでいく。 Javascriptを有効にしてください。 カテゴリーから選ぶ 開く• 月別から選ぶ 2020年 開く• 2019年 開く• 2018年 開く• 2017年 開く• 2016年 開く• 2015年 開く• 2014年 開く• 2013年 開く• 2012年 開く• 2011年 開く• 2010年 開く• 2009年 開く• 2008年 開く• 2007年 開く• 2006年 開く• 2005年 開く• 2004年 開く• 2003年 開く•

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