王子 様 の プロポーズ リュオ。 王執holic|王子様のプロポーズ(GREE・EK)攻略・選択肢

王子様のプロポーズEK リュオ 本編

王子 様 の プロポーズ リュオ

たぶんイベントの開始時間って17時ごろだと思うんですけど・・・だいたい?アプリ開くと始まってることが多い・・・。 リュオとSurprise birthdayの詳細と特典 ジンとSurprise birthdayの詳細と特典 小さいリュオとSurprise birthdayの詳細と特典 となっています。 その後ノーマルエンドを回収しますよ! 1ルート目 リュオとSurprise birthday(サプライスバースデー)ルート Happy End 第1話 A. ここにいる B. 退散する 総愛300 総愛1500 第2話 アバターミッション A. 何かあったんですか? B. お腹が空いたんですか? 総愛3500 第3話 A. 厨房へ行く B. 会場へ行く 総愛6000 アバターミッション Happy Endの個愛???? 実は数値を先に上げてしまって分からない・・・。 前回は9000だったんですけど、今回も9000かも? ハッピーエンド 総愛10000 総愛16000 A. 実は、そうなの B. やっぱり嫌だよね! 2ルート目 ジンとSurprise birthday(サプライズパーティー)ルート Happy End 第1話 総愛17043 総愛19215 A. その話って?とゼンに聞く B. ジンが話しだすのを待つ 第2話 アバターミッション A. そんなはず、ないよね B. もしかしたら、そうなの・・・? 総愛22835 第3話 総愛27360 A. 彼氏が何を考えているか不明 B. さっきはごめんなさい アバターミッション ハッピーエンド A. 枕元のランプを指さす B. 部屋の雰囲気を褒める 総愛34600 総愛45460 3ルート目 小さいリュオとBirthday Partyルート Happy End 第1話 47117 A. 眠くなりそう B. 何か話して 総愛49745 第2話 アバターミッション A. 料理は化学なんだよ B. その本面白い? 54125 第3話 A. まだ信用できませんか? B. 遠慮はしないで下さい 59600 アバターミッション ハッピーエンド 68360 81500 A. 恥ずかしいからダメ B. 子ども限定です! 4ルート目 リュオとSurprise birthday(サプライスバースデー)ルート Normal End ノーマルエンドは選択肢は各ルート分岐点まで一緒なので総愛の数値のみ紹介しています。 67620 69300 アバターミッション 72100 75600 アバターミッション ノーマルエンド 81200 89600 A. 頬を突っつく B. そのままにしておく 5ルート目 ジンとSurprise birthday(サプライズパーティー)ルート Normal End 90020 91700 アバターミッション 94500 98000 アバターミッション ノーマルエンド 103600 112000 A. 鼻をつまむ B. 抱きしめる 6ルート目 小さいリュオとBirthday Partyルート Normal End 112420 114100 アバターミッション 116900 120400 アバターミッション ノーマルエンド 126000 A. 全部俺のだから B.

次の

王子様のプロポーズEK!イベント攻略『ノーブル城内♥恋愛事情』(リュオ・ジン)

王子 様 の プロポーズ リュオ

ある日のノーブル城主の休日。 美味しいパン屋に足を運ぶのも有意義な時間だろう。 例えばそこに行く目的が美味しいパンじゃなく、自分の恋人だとしてもそれは誰も咎めない筈。 リュオは休みの時間を有意義に過ごすために比較的重要じゃない書類と共にあいの務めるパン屋にやってきていた。 本来なら自分の世話役としてノーブル城内に居る筈のあいだが、バレンタイン時期の人手不足で一定期間駆り出されている。 先ず来店したら周囲を確認する。 あいが今、このパン屋に居る事は他の王子も知っている情報だ。 あいに好意を寄せる王子達が連日のようにやってきているとジンから報告を受けている。 「よし、居ないな」 居るのは女性客数人と家族連れ数組。 比較的穏やかな空間だ。 リュオは足早に店内奥へと向かった。 「あ、リュオ君。 いらっしゃいませー」 「今日はアイツら居ないんだな」 「さっきまでジーク王子がクロワッサンを食べてたんだけど、」 「やっぱり来てたのかよ……」 「明日また来るって」 「暇かよ……」 王子の癖に何故気軽にパン屋でクロワッサンを食べているのか。 と、思いながらノーブル城主でありながらシュークリームをトングで掴むリュオ。 どっこいどっこいである事には気づいていない。 いつもの座り慣れたテーブルに腰を下ろすと、リュオは持参した書類を読み始めた。 だが、書類の内容なんて頭に入らない。 リュオは書類を読むフリをしてあいを確認する。 そろそろあいがフロアに出てくる時間だろう、と時計を確認すると矢張り彼女がフロアへ出てきた。 「いらっしゃいませー!」 来店した男性客に笑顔を向けるあいに少しつまらなそうにしながらリュオが溜息を吐く。 ここ最近で、あいがフロアに出る時間帯に男性客が圧倒的に増えたように思う。 いや、これは欲目だとか偏見だとか置いといて、だ。 その後も暫く様子を窺っていると既に8人程男性客がやってきている。 その内また王子達もやってくるだろう。 ジークは素直にクロワッサンを食べて、時折やってくるあいと話したぐらいだろうが、IQ王子のヘンリー辺りは確実にフロアに入る時を狙ってくる可能性が強い筈だ。 ポエールは王子がやってくると大喜びをしている、とあいから聞かされているが……何故王子がやってきているかをあいは理解出来ていない。 その答えは明白。 あいが居るから、だ。 そんな簡単なことに彼女は気づかない。 鈍感を通り越せば愚鈍だと何度も罵り、喧嘩もした。 だが幸いとして、普段はリュオや……不本意だがその時居る可能性の強い王子が相手を牽制しているためあいに近付こうとする猛者はいない。 ノーガードの時もあるが、電話番号を聞いてきた客に対して店の連絡先を聞かれたのだ、と平気で店の番号を教えるくらい、自分に向けられた好意に無頓着だから今の所セーフだ。 気を付けろ、と言っても気付いていないのではお話にならないだろう。 リュオは8歳年上の女性に対してドキドキする……多分世間とは違う理由で。 だがその天然なところに惹き付けられてしまったのだ。 いよいよもって、手に負えないとリュオが大きく溜息を吐いた。 「ねえ、君。 最近見なくなってたけど、休んでたの?」 「え……? は、はぁ……」 「俺、この先にある高校に行ってんだけどさ。 結構ウワサになってんだよ」 「ウワサ、って……私がですか?」 コテン、とあいが頭を傾ける。 まてまてまて。 そんな可愛い動作はやめろ。 そもそもなんで高校生にナンパされてるんだお前は。 リュオが手元の書類を強めに持ちながら歯噛みする。 「いやぁ、可愛い子がパン屋に居るんだって俺の高校では有名だよ」 「えぇ!?」 男子高生は話ながらあいとの距離を詰める。 それを見てリュオは眉間に皺を寄せる。 そしてその噂は実はリュオも耳にしている。 なんせここに座っていると男子高校生がよく囀るのだ。 あの子は元気で可愛い。 傍を通るとシトラスのシャンプーの匂いがするだのなんだのと。 それに王子達が目立ってしまって、その中に居るあいも目立ってしまっているのだ。 矢張りもう王子達は全員出禁にしてしまいたい、とリュオがイライラを増幅させる。 「ねぇ、どこの高校? 少し先の女子高とか?」 「え!?」 なんと、どうも高校生に勘違いされているらしい。 そんな馬鹿な。 いや、リュオ自身だって8歳も年上には見えなかった……全体的にあいは少し若く見えるのだ。 「本当に可愛いね。 この後ヒマ? もう直ぐ終わりだよね? 良かったら俺と……」 「え? や、あの……、きゃっ!」 男があいの手に触れるかどうかのその時、リュオは彼女の手を掴み自分の背中に隠す。 ずずい、と男子高生を一瞥すると、男子高生はマズイと感じたのかスタコラ、と逃げていく。 これで彼の高校にあいには既に相手が居ると噂してくれればいいのだが……、と思っていると後ろから強めの声が上がる。 「リュオ君! お客様に対して何を……ッ!」 リュオの背中から顔を出して怒るあいに更にム、として顔を顰めるリュオ。 目の前で自分の恋人が他の男に絡まれてるのを指を咥えて黙って見ていろと? しかしそんな風に素直に、ストレートには言えないリュオはまたもや嫌な口をきいてしまう。 「アイツが買う筈の分まで俺が買えばいいんだろ」 「そう言う話じゃなくて……」 まだ何かを言おうとするあいにリュオが大きく溜息を吐く。 素直になれないが、ストレートに言わないと彼女にはどうしても伝わらない。 「見たくなかったんだよ。 お前がアイツに触られんの」 「な……っ!」 耳まで赤くするリュオの告白に、あいまで顔を真っ赤に染め上げる。 その様子を見ていたヨーゼフは困ったものだと溜息を吐いた。 こんな昼時から心温まる初々しいラブシーンを見せつけてくれるなと。 実は2000文字超えている罠w まだリュオ掴み切れてる訳ないし、お話見終わった頃書き直してサイトに移動しとくよー。 思い、出せない……。 なんでこんな状況下に置かれているのか全く思い出せない、どうしよう。 最悪だ……私はこの日まで浮いた話も無く純潔を守り通してきたのに。 「……う、そでしょ……?」 何も着てないし…………まん、が……漫画で、良く、聞いたことがある……よう、な感じの……。 今まで痛いと思った事が無い場所が凄く痛い。 ありえないくらい痛い。 なにこれ。 でもこういう時って結局なんともありませんでした、とか普通そういう展開じゃないのかな? 「うぅ……っ、」 ああ、ここってリュオ君のお部屋か。 しかも明け方かもしれない。 昨日お酒を飲み過ぎて頭が痛いや……う、?ああ……、これ、キスマークってやつだ……。 も、何も起きてない可能性が殆ど無い状況に私はただ、ただ青ざめる。 まさか、私……8歳も年下の子と間違いを起こしてしまった、なん、て……っ!! 「……顏、朝から忙しそうだな」 「えっ!?」 「おはよう」 「お、おは、よう……ッ! じゃ、じゃあ私、帰る……!!」 リュオ君が裸、とか、そういうのもうお腹いっぱいです。 とりあえず今すぐ帰って、忘れて、無かった事に……と、思ったのに。 立てない……ッ、しかもなんかもう色々とありえない所がダルい、筋肉痛だ。 「お前……相変わらず咄嗟の対処能力が無いのな」 「……へ?」 「現実逃避しようと思ってんだろうけど、お前の想像通りだぞ」 「え……?」 「ゴチソウサマ、って事」 ニヤニヤ笑って、酷い事を言ってるリュオ君をはたき倒したい。 というか、もう既に体はリュオ君に向かって動いてたっていうか。 でもビンタに入ろうとしたときに、リュオ君が私の前にスマホを掲げる。 「何よ、これっ!」 「まぁまぁ、ビンタするにしてもこれを聞いてからにしろよ」 ぴ、と再生ボタンを押すと……酔ってボロボロになった私が映ってた。 何このヒドイ人、私か。 ……良くこんな人抱く気になれたね、って言いたくなる。 『おい、今のもう一回言えよ。 ここに向かって』 リュオ君の声が聞こえる。 どうも私が何かを言って、それをもう一度言わそうとしてるんだろう。 きっと録画しときたいくらい、私の弱みになる事だったのかもしれない。 心臓から嫌な音がするのを感じつつ待機してると……スマホの中の私はとんでもない事を言い出した。 『わたしはゴンタ君がだーいすきでぇすっ!! ずっと大好きでしたー!! スーパーラブラブでぇす!!』 んっ、なっっ!!?何言ってんのアンタ-!! 『そのゴンタの本当の名前は?』 『リュオ君!』 『そうか……じゃあ、今から俺が抱きたいって言ったらどうする?』 『え? んーと……、』 あ、なんか酔っ払いが真面目な顔してるけどちょっとちょっと、鼻水くらいかみなよ。 もうやだ、この人誰?あ。 しかも酔っ払いはとんでもない事を言い出した。 『結婚してくれたら良いよ!』 ちょぉおおおおっっとぉおぉおぉおぉぉおっっっ!! 何言ってるのよー!なんにも経験無い癖にー!!! 『まぁ、そう言う事だから。 じゃあな』 そう言って動画は終わった。 そして私も終わった。 もう何も言う気力もない。 っていうか。 こんな酔っ払いの言う事を真に受けないでよ……と。 思うのに、もう無理。 疲れた。 っていうかっていうか、もう、こんな奴で性欲処理とか良くできたね。 おねぇさん感嘆しちゃう。 「まぁ、そう言う事だから」 「どういう事!?」 「既成事実は作ったし、毎日俺のパンを焼けよ」 「ちょっ!? こんなの一夜限りのってやつじゃ……!?」 私が言った瞬間、リュオ君の顔が一気に不機嫌になった。 なんだろう、今までの中でも一番嫌そうな顔だ。 「昨日まで未経験だった奴が何言ってんだ? つーかお前で性欲処理するほど俺は暇じゃない」 「ぬな!?」 「本気じゃなきゃお前なんて相手にする筈ないだろ。 ここに証拠もあるし、結婚しろ」 何この上から目線! そもそも酔っ払いの発言には約束とかの効力なんてないんだから!! 「わ、たし酔ってたもん! だからこんなの無効……、」 言えばリュオ君がフン、って鼻で私を笑った……っていうか嘲笑った。 「残念だったな。 お前は酔ってても、俺は素面だったし……」 「……なによ?」 「もう一個、俺の事をしゅきしゅき言ってる動画もあるけど見るか?」 「やめてぇえええええ! 消してくださいぃいぃぃぃいい!!」 私が喚きながらリュオ君のスマホを奪い取ろうとしても、ボロボロの身体じゃとてもじゃないけど無理。 そもそも若さから言っても相手のが有利なのに。 「ゴンタって名前の違う人間だって言い訳もさせないし……俺は、パン作り以外は全てにおいてお前より優秀だ。 こんなチャンスみすみす逃さないし、俺は狙った獲物は絶対逃さない」 すっごい自信。 いや、最初から知ってたけど。 しかもあの動画でゴンタがリュオだって言わせてたのは言い訳させないためだったのか、何それ怖い。 「お前だって俺の事好きって言ってたし、良いだろ」 そう言って抱きしめられたけど、急展開過ぎてついていけない。 なんでこんな8歳も年下の男の子に翻弄されてるんだろう、私。 今は頭がグルグルしてて、なんにもわからない。 もう少し私にしっかりと大人の落ち着きがあれば、彼の台詞の語尾がちょっと揺れた事に気づけたかもしれないのに。 今はもう、動画を見た事によりフラッシュバックしてきた記憶達をどう処理すればいいか解らないし、色々ともう今後どうすればいいのか解らず大混乱中だった。 今日はリュオ君、良く怒るなぁ。 やれ誘ってるのかとか、煽るなとか……私は今日もいつも通り普通に天寿を全うしようとしてるだけなのに。 酷い言いがかりだと思う。 「リュオ君。 私何かした?」 「今からするんだよ。 つーか自覚してないのが何よりムカつく」 「自覚も何も……」 私は解らないって言ってるんだから、理由を言ってくれるべきじゃないのかな? まぁいいや。 もう時の流れに身をまかせよう。 「きゃっ! ちょ!!」 って、呑気に構えてたらベッドの上に投げ捨てられた!でもこのベッドかなり良いベッドだ!ふっかふか!! 色々ムカつく!って想いを込めて見上げて睨みつけたけど、あれ?あっちも睨んでる。 なんで? 「これから起こる事は全部お前の身から出た錆であり、自業自得だと思って諦めろ」 「だからわけわかんないってば!」 「……俺は、色々と耐えてきたって言うのに……、」 後半ボソボソ言ってよく聞き取れない。 でもなんかリュオ君耳まで赤いけどどうしたんだろう? ってぇ!?なんか近い近い近い!!!!! 「なにするのー!?」 「うるせぇよ、こんな時くらい大人しくしろよ」 「大人しくして欲しかったら今すぐ離れてー!」 「離れたら何も出来ねぇだろ!」 ルパンもビックリの服の脱がし方するなー!魔法みたいにスルスル脱がすなー! なんと私の服は3分も経たない内に殆ど持って行かれてしまった……!何この未成年怖すぎる。 「りゅ、りゅおさま……お気を確かに……!! おばちゃんの裸なんてお目汚し……ッ!」 「やめろ萎える」 「萎えていいよぉおぉぉおおおおおっ!!」 ちょちょっ、!なんか変な手つきで人の身体触んないでよ!しかも結構きわどい場所……! なんか超美形な顔が近づいてくるし、舐められるし……!やめてよぉおおおおっ!! 私が恐慌してる間にもリュオ君は自分のペースでキスをしてくる。 ねちっこいキスに夢中になってたらまたリュオ君が手を動かし始めた。 脇腹をスルスルって撫でて、ちょ、そこ、苦手ッ、くすぐったいっ! 「ちょっ!? ひゃ、 ひゃひゃっ! そこ、だめッ! くすぐったいぃぃいいっ!」 「色気もクソもねぇな……流石にいい加減傷つくぞ……!」 「らってぇ、! 脇腹苦手っ! ひゃっはは!」 「26歳にもなって餓鬼かよ。 良くこの状況でこんな反応……、」 そこまで言って、リュオ君が何かに気づいたって顔をして動きを止めた。 あんまりピタ、って止まったから私の方が戸惑ってしまう。 なんだろう、どうしたんだろう……と、思いつつもとりあえずシーツの中に潜り込んで全身を隠す。 「……お前、まさかとは思うけど……初めてか?」 「……え? 何が?」 「だから!! セッ……クスした事あるのかないのか聞いてるんだよ!」 「な……っ!」 リュオ君が言い辛そうに、だけど必死な顔で聞いてくる。 最近の若者はなんてことを聞いてくるんだろう? 帝王学よりも先ず、情緒とかそういうものを学んだ方が良いと思うよリュオ君。 「……そ、そんな事言える筈……、」 「ないんだな!?」 「だって、今までそんな……パン作りに夢中だったし……、」 「26年間一度も無いんだな!?」 「…………わるいですか?」 「いいや悪くない。 寧ろでかした……!」 あ、すっごく嬉しそうにしてるなぁ。 そのままご機嫌のまま寝てくれていいよリュオ君。 私も眠いし、明日もパンの仕込みあるし。 なんか感極まってるリュオ君には悪いけど……、 「いいか。 デート3回してから相手と付き合うかどうか悩め。 自然の摂理で3回って決まってるんだから疑問に思うな。 それと婚前交渉なんて以ての外だ!人生台無しになるぞ!!」 って、お父さんにも厳しく言われてるんだ。 だから絶対に無理だもん。 っていう。 主人公のパパがかなりうるさいタイプで、それを頑なに守り通したので綺麗な主人公。 そしてそれはリュオを相手にしても発動される、という残念なお話。 この後も残念ながらリュオは婚約するまで進めません!って感じのお話をどなたか私に捧げてください。 あいはリュオの執務室のソファでくつろいでいた。 別に付き合っている訳ではないが、リュオの執務室にある本に用事があったのだ。 だがリュオは絶賛、この年上の女性……と言っても色気があるわけでもなんでもないあいに片思い中なのでなんとなく心がそわそわする。 「なぁ、明日の夜は空いてるのか?」 「あ、ごめん。 明日はちょっと、次のパーティのメニューの話をするから遅くなっちゃうんだ」 「話すって、誰とだよ?」 「え? 先ずはジンさんとに決まってるよ」 「別に決まってはないだろ……てゆーか、2人きりでか?」 「うん、ジンさんと話したら次の日コック長とも話す予定なの」 「……どうして夜なんだよ? 昼に全員で話せば良いだろ?」 「もうパーティまで時間もないし、早く話を詰めたいんだよね。 でも、ジンさんがどうしても夜しか時間取れなかったんだって」 嘘だ。 しかもかなりの真っ赤な嘘である。 明日の昼、ジンは確かに仕事があるが……かといって話し合う時間なら作れるはずだ。 リュオは知っている。 自分の執事もまた、彼女を狙っている事を。 だが、仕事と言われればリュオにはどうしようもない。 「……わかった。 じゃあこれを持っていけ」 「なぁに?」 あいの手のひらにコロン、と落ちたピンク色の可愛らしい防犯ブザー。 ……ジュニア用である事はなんとなくわかる。 どこからツッコめばいいのだろう? 「リュオ君、これ持って私どうすればいいの?」 「いざという時、お前を守ってくれる」 「……ノーブルミッシェル城内で防犯ブザー……?」 「使い方は解るか? 音を鳴らすときはこの輪っかを引き抜いて……」 「見ればわかるよ! 私が聞きたいのはこれの必要性と、なんでこんなものが普通に出てくるのかだよ!!」 「備えあれば憂いなし……ってのはオリエンスの言葉だろ。 お前は明日、かなりの危険に晒されるんだ。 これくらいするのは当たり前だろ」 「……ジンさんってリュオ君の中でどういう立ち位置なわけ……?」 これはなんか直ぐに完成しそうだな。 書いてて楽しかったしw [newpage] 「うっ、きゃあ!!」 厨房に私の情けない甲高い声が響いた。 しかもその声を聞きつけたリュオ君が厨房に入ると、彼は凄く呆れた顔で私を見下ろす。 まぁね、どうやったらクリームを頭から被れるのか自分でも不思議ですよ。 呆れたければ呆れれば良いじゃないですか。 「一応聞くけど、何をしてるんだ?」 「足を滑らせて、手に持ってたボウルに入ったクリームを頭から被りました」 私の台詞を聞いて彼は「これが年上とかあり得ねぇ」とか思ってるような顔をする。 色々と言いたい事を飲み込みました、と言った様子でリュオ君は床で転がる私に目線を合わせる様にしゃがむ。 会った時はマシンガンの様に罵倒してきたのに、大人になったよね。 それか私に慣れたのかな? 「……美味いか?」 「我ながら上出来かも……」 はぁ、折角シュークリームを作ろうと思ってたのに、普通ありえないよね。 クリームは作り直し確定だし、そもそも先ず着替えたい。 お風呂も入りたい。 「怪我はないな?」 「怪我はないけど……」 仕方ねぇな、とボヤいて私の腕を引っ張って、リュオ君はそのまま私を抱き上げる。 「ちょ! 良いよ! これくらいいつもの事だから平気だし」 「……なら学習能力を付けて繰り返さないようにしろよ」 「ハイ」 真っ向から正論を言うのはやめて欲しいっていうか。 彼の腕の中でぐうの音も出ずに黙り込む。 リュオ君は仕方なさそうだけど、それでも優しい笑顔を浮かべて私を見てる。 「ごめんね、リュオ君。 いつも迷惑かけて……」 「……別に、迷惑だと思ってねぇよ。 ただ……」 「……ただ?」 「まぁいい。 俺が気を付ければ良いし」 「何を?」 その後リュオ君が黙り込むから怒っているのか不安に思ってると、何故かお風呂場じゃなくてリュオ君の部屋に着いた。 なんで?って見上げるけど何も教えて貰えない。 「ねぇ、リュオ君?」 彼の腕の中に居るから私はただ、身を任せるしかない。 だから困っているとリュオ君が私の額についたクリームを舐めとった。 「なぁ!? なにすんの!?」 「クリームが勿体ないし……まぁ、せっかくだし」 「せっかくってなに!?」 あれ?最近リュオ君なんか変なスイッチが押される事増えたよね?なんで? 悪人の笑い方をするリュオ君に私は全身を凍らせて、何が悪かったのか色々と振り返って反省をしたけど、私の可愛いお頭じゃなにも解らなかった。 つまり本番書くときにただ単にイチャイチャコースにも出来るし、とっても特殊なクリームプレイにも移行できるようにしといた。 いつだって卑怯の名のもとに生きてます。 ある特定の職人が焼いた、焼きたてのパンを食べる事も楽しみだったが……その職人に餌を与える事が今一番のブームだったりする。 だが彼女はパンやら焼き菓子を焼かせたら右に出る者は少ないので、だったら一級品の果物で釣り上げることにした。 「リュオ君……言いづらいんだけどね、」 あいが視線を右に、左に移動させながら言いづらそうにしている。 手元には彼女の好きなイチゴがある。 そこには甘いコンデンスミルクがかかっていて、とても美味しそうだった。 ここはリュオの執務室。 ソファの上で縮こまるあいを眺めてリュオは余裕で構えている。 「なんだよ?」 一応聞き返しはしたが、リュオはあいが言わんとしている内容を理解している。 このイチゴはミルクなんかかけなくても素材の甘さだけで十分に美味しい……という内容ではないだろう。 ここ連日の事を思えば、あいがそろそろ言い出す頃合いだろう内容を考えながら彼はいつもの意地の悪い笑みを浮かべる。 きっとリュオにとって不利な内容だが、予測出来ているならばいくらでも反論出来るから無問題だからだ。 「流石に、ここ最近何か貰いっぱなしだから……胸が痛むって言うかなんて言うか……」 「別に昨日はイチゴなんて食べさせてないだろ」 「でもメロンいただいてるよ!! しかも取り寄せたってジンさんが言ってた!!」 くそ、と内心で舌打ちをする。 脳裏に浮かぶのは意地の悪い自分の執事の悪い笑顔。 ああ、口止めしてなかったのも悪かったが、あの性悪執事の事。 この状況が楽しくてあいにバラしたに違いない。 ……まぁ、取り寄せた事実を知ろうが、知るまいがあいは遠慮するだろうが。 リュオの前ではあいがイチゴを口に運びながら恐縮している。 だがまだこの段階ではごり押しで誤魔化せそうだ。 「俺が食べたかったから取り寄せたけど、食いきれなかったんだよ」 「じゃあ、私以外にもあげたらいいでしょ? ジンさんとか!」 ジンにイチゴやメロンを食べさせる自分、を細かく想像してしまいリュオがとても嫌な顔をする。 男が男に……それもよりにもよってなんでジンに何かをプレゼントしなければならないのか。 「ジンにとか冗談だろ」 「でも、私ばっかりじゃ悪いよ。 メイドさんとかでも良いから……」 「この城にメイドが何人いると思ってるんだよ」 う、とあいが固まる。 それはそうだ。 メイドに渡すなら全員に渡さねば、貰った一部の人間を贔屓していると思われてしまう。 「面倒くさい事考えるな。 今まで通りお前が処理してれば問題ないだろ」 きっぱりとリュオが言うが、あいは納得できずに唸り始めた。 考えて、考えて。 あいの中で何かが閃いたようで突然表情が明るくなる。 「じゃあ、今度から果物を貰ったらお菓子にするよ! このイチゴも!」 お菓子にしたら、リュオに還元してくれるという話らしい。 それはそれで、美味しい話かもしれない。 彼女の手作りを独り占めするのはとても幸せな事だろう。 だが、こうやって2人で話す時間が無くなるのはとても惜しまれる。 だが、彼女の作る甘味はきっと最高に違いないのだ。 「イチゴで何を作るんだよ?」 「うーん……タルトとか、ムースとか……」 「採用」 即答するリュオにあいが驚くも、この会話は円満に終了した。 その後はいつも通りリュオとあいはのんびりとした時間を過ごす。 美味いものを食べて幸せそうにするあいの顔がみたい。 その一心でこんなアホな事を始めたが……次からはあいの手作り菓子が用意されるらしい。 ならば次からは何で彼女を釣り上げよう?甘味に合う紅茶だろうか?それとも珈琲……とにかく何か取り寄せよう。 後、明日の果物も。 茶葉や菓子の材料になりそうな果物を取り寄せろと言われる予定のジンはこの2人を見たら、きっと笑うだろう。 そしてきっと、笑いながら言うのだ。 『この2人、これで付き合ってないんですよ。 信じられます?』.

次の

王子様のプロポーズEK ウィル 攻略

王子 様 の プロポーズ リュオ

ある日のノーブル城主の休日。 美味しいパン屋に足を運ぶのも有意義な時間だろう。 例えばそこに行く目的が美味しいパンじゃなく、自分の恋人だとしてもそれは誰も咎めない筈。 リュオは休みの時間を有意義に過ごすために比較的重要じゃない書類と共にあいの務めるパン屋にやってきていた。 本来なら自分の世話役としてノーブル城内に居る筈のあいだが、バレンタイン時期の人手不足で一定期間駆り出されている。 先ず来店したら周囲を確認する。 あいが今、このパン屋に居る事は他の王子も知っている情報だ。 あいに好意を寄せる王子達が連日のようにやってきているとジンから報告を受けている。 「よし、居ないな」 居るのは女性客数人と家族連れ数組。 比較的穏やかな空間だ。 リュオは足早に店内奥へと向かった。 「あ、リュオ君。 いらっしゃいませー」 「今日はアイツら居ないんだな」 「さっきまでジーク王子がクロワッサンを食べてたんだけど、」 「やっぱり来てたのかよ……」 「明日また来るって」 「暇かよ……」 王子の癖に何故気軽にパン屋でクロワッサンを食べているのか。 と、思いながらノーブル城主でありながらシュークリームをトングで掴むリュオ。 どっこいどっこいである事には気づいていない。 いつもの座り慣れたテーブルに腰を下ろすと、リュオは持参した書類を読み始めた。 だが、書類の内容なんて頭に入らない。 リュオは書類を読むフリをしてあいを確認する。 そろそろあいがフロアに出てくる時間だろう、と時計を確認すると矢張り彼女がフロアへ出てきた。 「いらっしゃいませー!」 来店した男性客に笑顔を向けるあいに少しつまらなそうにしながらリュオが溜息を吐く。 ここ最近で、あいがフロアに出る時間帯に男性客が圧倒的に増えたように思う。 いや、これは欲目だとか偏見だとか置いといて、だ。 その後も暫く様子を窺っていると既に8人程男性客がやってきている。 その内また王子達もやってくるだろう。 ジークは素直にクロワッサンを食べて、時折やってくるあいと話したぐらいだろうが、IQ王子のヘンリー辺りは確実にフロアに入る時を狙ってくる可能性が強い筈だ。 ポエールは王子がやってくると大喜びをしている、とあいから聞かされているが……何故王子がやってきているかをあいは理解出来ていない。 その答えは明白。 あいが居るから、だ。 そんな簡単なことに彼女は気づかない。 鈍感を通り越せば愚鈍だと何度も罵り、喧嘩もした。 だが幸いとして、普段はリュオや……不本意だがその時居る可能性の強い王子が相手を牽制しているためあいに近付こうとする猛者はいない。 ノーガードの時もあるが、電話番号を聞いてきた客に対して店の連絡先を聞かれたのだ、と平気で店の番号を教えるくらい、自分に向けられた好意に無頓着だから今の所セーフだ。 気を付けろ、と言っても気付いていないのではお話にならないだろう。 リュオは8歳年上の女性に対してドキドキする……多分世間とは違う理由で。 だがその天然なところに惹き付けられてしまったのだ。 いよいよもって、手に負えないとリュオが大きく溜息を吐いた。 「ねえ、君。 最近見なくなってたけど、休んでたの?」 「え……? は、はぁ……」 「俺、この先にある高校に行ってんだけどさ。 結構ウワサになってんだよ」 「ウワサ、って……私がですか?」 コテン、とあいが頭を傾ける。 まてまてまて。 そんな可愛い動作はやめろ。 そもそもなんで高校生にナンパされてるんだお前は。 リュオが手元の書類を強めに持ちながら歯噛みする。 「いやぁ、可愛い子がパン屋に居るんだって俺の高校では有名だよ」 「えぇ!?」 男子高生は話ながらあいとの距離を詰める。 それを見てリュオは眉間に皺を寄せる。 そしてその噂は実はリュオも耳にしている。 なんせここに座っていると男子高校生がよく囀るのだ。 あの子は元気で可愛い。 傍を通るとシトラスのシャンプーの匂いがするだのなんだのと。 それに王子達が目立ってしまって、その中に居るあいも目立ってしまっているのだ。 矢張りもう王子達は全員出禁にしてしまいたい、とリュオがイライラを増幅させる。 「ねぇ、どこの高校? 少し先の女子高とか?」 「え!?」 なんと、どうも高校生に勘違いされているらしい。 そんな馬鹿な。 いや、リュオ自身だって8歳も年上には見えなかった……全体的にあいは少し若く見えるのだ。 「本当に可愛いね。 この後ヒマ? もう直ぐ終わりだよね? 良かったら俺と……」 「え? や、あの……、きゃっ!」 男があいの手に触れるかどうかのその時、リュオは彼女の手を掴み自分の背中に隠す。 ずずい、と男子高生を一瞥すると、男子高生はマズイと感じたのかスタコラ、と逃げていく。 これで彼の高校にあいには既に相手が居ると噂してくれればいいのだが……、と思っていると後ろから強めの声が上がる。 「リュオ君! お客様に対して何を……ッ!」 リュオの背中から顔を出して怒るあいに更にム、として顔を顰めるリュオ。 目の前で自分の恋人が他の男に絡まれてるのを指を咥えて黙って見ていろと? しかしそんな風に素直に、ストレートには言えないリュオはまたもや嫌な口をきいてしまう。 「アイツが買う筈の分まで俺が買えばいいんだろ」 「そう言う話じゃなくて……」 まだ何かを言おうとするあいにリュオが大きく溜息を吐く。 素直になれないが、ストレートに言わないと彼女にはどうしても伝わらない。 「見たくなかったんだよ。 お前がアイツに触られんの」 「な……っ!」 耳まで赤くするリュオの告白に、あいまで顔を真っ赤に染め上げる。 その様子を見ていたヨーゼフは困ったものだと溜息を吐いた。 こんな昼時から心温まる初々しいラブシーンを見せつけてくれるなと。 実は2000文字超えている罠w まだリュオ掴み切れてる訳ないし、お話見終わった頃書き直してサイトに移動しとくよー。 思い、出せない……。 なんでこんな状況下に置かれているのか全く思い出せない、どうしよう。 最悪だ……私はこの日まで浮いた話も無く純潔を守り通してきたのに。 「……う、そでしょ……?」 何も着てないし…………まん、が……漫画で、良く、聞いたことがある……よう、な感じの……。 今まで痛いと思った事が無い場所が凄く痛い。 ありえないくらい痛い。 なにこれ。 でもこういう時って結局なんともありませんでした、とか普通そういう展開じゃないのかな? 「うぅ……っ、」 ああ、ここってリュオ君のお部屋か。 しかも明け方かもしれない。 昨日お酒を飲み過ぎて頭が痛いや……う、?ああ……、これ、キスマークってやつだ……。 も、何も起きてない可能性が殆ど無い状況に私はただ、ただ青ざめる。 まさか、私……8歳も年下の子と間違いを起こしてしまった、なん、て……っ!! 「……顏、朝から忙しそうだな」 「えっ!?」 「おはよう」 「お、おは、よう……ッ! じゃ、じゃあ私、帰る……!!」 リュオ君が裸、とか、そういうのもうお腹いっぱいです。 とりあえず今すぐ帰って、忘れて、無かった事に……と、思ったのに。 立てない……ッ、しかもなんかもう色々とありえない所がダルい、筋肉痛だ。 「お前……相変わらず咄嗟の対処能力が無いのな」 「……へ?」 「現実逃避しようと思ってんだろうけど、お前の想像通りだぞ」 「え……?」 「ゴチソウサマ、って事」 ニヤニヤ笑って、酷い事を言ってるリュオ君をはたき倒したい。 というか、もう既に体はリュオ君に向かって動いてたっていうか。 でもビンタに入ろうとしたときに、リュオ君が私の前にスマホを掲げる。 「何よ、これっ!」 「まぁまぁ、ビンタするにしてもこれを聞いてからにしろよ」 ぴ、と再生ボタンを押すと……酔ってボロボロになった私が映ってた。 何このヒドイ人、私か。 ……良くこんな人抱く気になれたね、って言いたくなる。 『おい、今のもう一回言えよ。 ここに向かって』 リュオ君の声が聞こえる。 どうも私が何かを言って、それをもう一度言わそうとしてるんだろう。 きっと録画しときたいくらい、私の弱みになる事だったのかもしれない。 心臓から嫌な音がするのを感じつつ待機してると……スマホの中の私はとんでもない事を言い出した。 『わたしはゴンタ君がだーいすきでぇすっ!! ずっと大好きでしたー!! スーパーラブラブでぇす!!』 んっ、なっっ!!?何言ってんのアンタ-!! 『そのゴンタの本当の名前は?』 『リュオ君!』 『そうか……じゃあ、今から俺が抱きたいって言ったらどうする?』 『え? んーと……、』 あ、なんか酔っ払いが真面目な顔してるけどちょっとちょっと、鼻水くらいかみなよ。 もうやだ、この人誰?あ。 しかも酔っ払いはとんでもない事を言い出した。 『結婚してくれたら良いよ!』 ちょぉおおおおっっとぉおぉおぉおぉぉおっっっ!! 何言ってるのよー!なんにも経験無い癖にー!!! 『まぁ、そう言う事だから。 じゃあな』 そう言って動画は終わった。 そして私も終わった。 もう何も言う気力もない。 っていうか。 こんな酔っ払いの言う事を真に受けないでよ……と。 思うのに、もう無理。 疲れた。 っていうかっていうか、もう、こんな奴で性欲処理とか良くできたね。 おねぇさん感嘆しちゃう。 「まぁ、そう言う事だから」 「どういう事!?」 「既成事実は作ったし、毎日俺のパンを焼けよ」 「ちょっ!? こんなの一夜限りのってやつじゃ……!?」 私が言った瞬間、リュオ君の顔が一気に不機嫌になった。 なんだろう、今までの中でも一番嫌そうな顔だ。 「昨日まで未経験だった奴が何言ってんだ? つーかお前で性欲処理するほど俺は暇じゃない」 「ぬな!?」 「本気じゃなきゃお前なんて相手にする筈ないだろ。 ここに証拠もあるし、結婚しろ」 何この上から目線! そもそも酔っ払いの発言には約束とかの効力なんてないんだから!! 「わ、たし酔ってたもん! だからこんなの無効……、」 言えばリュオ君がフン、って鼻で私を笑った……っていうか嘲笑った。 「残念だったな。 お前は酔ってても、俺は素面だったし……」 「……なによ?」 「もう一個、俺の事をしゅきしゅき言ってる動画もあるけど見るか?」 「やめてぇえええええ! 消してくださいぃいぃぃぃいい!!」 私が喚きながらリュオ君のスマホを奪い取ろうとしても、ボロボロの身体じゃとてもじゃないけど無理。 そもそも若さから言っても相手のが有利なのに。 「ゴンタって名前の違う人間だって言い訳もさせないし……俺は、パン作り以外は全てにおいてお前より優秀だ。 こんなチャンスみすみす逃さないし、俺は狙った獲物は絶対逃さない」 すっごい自信。 いや、最初から知ってたけど。 しかもあの動画でゴンタがリュオだって言わせてたのは言い訳させないためだったのか、何それ怖い。 「お前だって俺の事好きって言ってたし、良いだろ」 そう言って抱きしめられたけど、急展開過ぎてついていけない。 なんでこんな8歳も年下の男の子に翻弄されてるんだろう、私。 今は頭がグルグルしてて、なんにもわからない。 もう少し私にしっかりと大人の落ち着きがあれば、彼の台詞の語尾がちょっと揺れた事に気づけたかもしれないのに。 今はもう、動画を見た事によりフラッシュバックしてきた記憶達をどう処理すればいいか解らないし、色々ともう今後どうすればいいのか解らず大混乱中だった。 今日はリュオ君、良く怒るなぁ。 やれ誘ってるのかとか、煽るなとか……私は今日もいつも通り普通に天寿を全うしようとしてるだけなのに。 酷い言いがかりだと思う。 「リュオ君。 私何かした?」 「今からするんだよ。 つーか自覚してないのが何よりムカつく」 「自覚も何も……」 私は解らないって言ってるんだから、理由を言ってくれるべきじゃないのかな? まぁいいや。 もう時の流れに身をまかせよう。 「きゃっ! ちょ!!」 って、呑気に構えてたらベッドの上に投げ捨てられた!でもこのベッドかなり良いベッドだ!ふっかふか!! 色々ムカつく!って想いを込めて見上げて睨みつけたけど、あれ?あっちも睨んでる。 なんで? 「これから起こる事は全部お前の身から出た錆であり、自業自得だと思って諦めろ」 「だからわけわかんないってば!」 「……俺は、色々と耐えてきたって言うのに……、」 後半ボソボソ言ってよく聞き取れない。 でもなんかリュオ君耳まで赤いけどどうしたんだろう? ってぇ!?なんか近い近い近い!!!!! 「なにするのー!?」 「うるせぇよ、こんな時くらい大人しくしろよ」 「大人しくして欲しかったら今すぐ離れてー!」 「離れたら何も出来ねぇだろ!」 ルパンもビックリの服の脱がし方するなー!魔法みたいにスルスル脱がすなー! なんと私の服は3分も経たない内に殆ど持って行かれてしまった……!何この未成年怖すぎる。 「りゅ、りゅおさま……お気を確かに……!! おばちゃんの裸なんてお目汚し……ッ!」 「やめろ萎える」 「萎えていいよぉおぉぉおおおおおっ!!」 ちょちょっ、!なんか変な手つきで人の身体触んないでよ!しかも結構きわどい場所……! なんか超美形な顔が近づいてくるし、舐められるし……!やめてよぉおおおおっ!! 私が恐慌してる間にもリュオ君は自分のペースでキスをしてくる。 ねちっこいキスに夢中になってたらまたリュオ君が手を動かし始めた。 脇腹をスルスルって撫でて、ちょ、そこ、苦手ッ、くすぐったいっ! 「ちょっ!? ひゃ、 ひゃひゃっ! そこ、だめッ! くすぐったいぃぃいいっ!」 「色気もクソもねぇな……流石にいい加減傷つくぞ……!」 「らってぇ、! 脇腹苦手っ! ひゃっはは!」 「26歳にもなって餓鬼かよ。 良くこの状況でこんな反応……、」 そこまで言って、リュオ君が何かに気づいたって顔をして動きを止めた。 あんまりピタ、って止まったから私の方が戸惑ってしまう。 なんだろう、どうしたんだろう……と、思いつつもとりあえずシーツの中に潜り込んで全身を隠す。 「……お前、まさかとは思うけど……初めてか?」 「……え? 何が?」 「だから!! セッ……クスした事あるのかないのか聞いてるんだよ!」 「な……っ!」 リュオ君が言い辛そうに、だけど必死な顔で聞いてくる。 最近の若者はなんてことを聞いてくるんだろう? 帝王学よりも先ず、情緒とかそういうものを学んだ方が良いと思うよリュオ君。 「……そ、そんな事言える筈……、」 「ないんだな!?」 「だって、今までそんな……パン作りに夢中だったし……、」 「26年間一度も無いんだな!?」 「…………わるいですか?」 「いいや悪くない。 寧ろでかした……!」 あ、すっごく嬉しそうにしてるなぁ。 そのままご機嫌のまま寝てくれていいよリュオ君。 私も眠いし、明日もパンの仕込みあるし。 なんか感極まってるリュオ君には悪いけど……、 「いいか。 デート3回してから相手と付き合うかどうか悩め。 自然の摂理で3回って決まってるんだから疑問に思うな。 それと婚前交渉なんて以ての外だ!人生台無しになるぞ!!」 って、お父さんにも厳しく言われてるんだ。 だから絶対に無理だもん。 っていう。 主人公のパパがかなりうるさいタイプで、それを頑なに守り通したので綺麗な主人公。 そしてそれはリュオを相手にしても発動される、という残念なお話。 この後も残念ながらリュオは婚約するまで進めません!って感じのお話をどなたか私に捧げてください。 あいはリュオの執務室のソファでくつろいでいた。 別に付き合っている訳ではないが、リュオの執務室にある本に用事があったのだ。 だがリュオは絶賛、この年上の女性……と言っても色気があるわけでもなんでもないあいに片思い中なのでなんとなく心がそわそわする。 「なぁ、明日の夜は空いてるのか?」 「あ、ごめん。 明日はちょっと、次のパーティのメニューの話をするから遅くなっちゃうんだ」 「話すって、誰とだよ?」 「え? 先ずはジンさんとに決まってるよ」 「別に決まってはないだろ……てゆーか、2人きりでか?」 「うん、ジンさんと話したら次の日コック長とも話す予定なの」 「……どうして夜なんだよ? 昼に全員で話せば良いだろ?」 「もうパーティまで時間もないし、早く話を詰めたいんだよね。 でも、ジンさんがどうしても夜しか時間取れなかったんだって」 嘘だ。 しかもかなりの真っ赤な嘘である。 明日の昼、ジンは確かに仕事があるが……かといって話し合う時間なら作れるはずだ。 リュオは知っている。 自分の執事もまた、彼女を狙っている事を。 だが、仕事と言われればリュオにはどうしようもない。 「……わかった。 じゃあこれを持っていけ」 「なぁに?」 あいの手のひらにコロン、と落ちたピンク色の可愛らしい防犯ブザー。 ……ジュニア用である事はなんとなくわかる。 どこからツッコめばいいのだろう? 「リュオ君、これ持って私どうすればいいの?」 「いざという時、お前を守ってくれる」 「……ノーブルミッシェル城内で防犯ブザー……?」 「使い方は解るか? 音を鳴らすときはこの輪っかを引き抜いて……」 「見ればわかるよ! 私が聞きたいのはこれの必要性と、なんでこんなものが普通に出てくるのかだよ!!」 「備えあれば憂いなし……ってのはオリエンスの言葉だろ。 お前は明日、かなりの危険に晒されるんだ。 これくらいするのは当たり前だろ」 「……ジンさんってリュオ君の中でどういう立ち位置なわけ……?」 これはなんか直ぐに完成しそうだな。 書いてて楽しかったしw [newpage] 「うっ、きゃあ!!」 厨房に私の情けない甲高い声が響いた。 しかもその声を聞きつけたリュオ君が厨房に入ると、彼は凄く呆れた顔で私を見下ろす。 まぁね、どうやったらクリームを頭から被れるのか自分でも不思議ですよ。 呆れたければ呆れれば良いじゃないですか。 「一応聞くけど、何をしてるんだ?」 「足を滑らせて、手に持ってたボウルに入ったクリームを頭から被りました」 私の台詞を聞いて彼は「これが年上とかあり得ねぇ」とか思ってるような顔をする。 色々と言いたい事を飲み込みました、と言った様子でリュオ君は床で転がる私に目線を合わせる様にしゃがむ。 会った時はマシンガンの様に罵倒してきたのに、大人になったよね。 それか私に慣れたのかな? 「……美味いか?」 「我ながら上出来かも……」 はぁ、折角シュークリームを作ろうと思ってたのに、普通ありえないよね。 クリームは作り直し確定だし、そもそも先ず着替えたい。 お風呂も入りたい。 「怪我はないな?」 「怪我はないけど……」 仕方ねぇな、とボヤいて私の腕を引っ張って、リュオ君はそのまま私を抱き上げる。 「ちょ! 良いよ! これくらいいつもの事だから平気だし」 「……なら学習能力を付けて繰り返さないようにしろよ」 「ハイ」 真っ向から正論を言うのはやめて欲しいっていうか。 彼の腕の中でぐうの音も出ずに黙り込む。 リュオ君は仕方なさそうだけど、それでも優しい笑顔を浮かべて私を見てる。 「ごめんね、リュオ君。 いつも迷惑かけて……」 「……別に、迷惑だと思ってねぇよ。 ただ……」 「……ただ?」 「まぁいい。 俺が気を付ければ良いし」 「何を?」 その後リュオ君が黙り込むから怒っているのか不安に思ってると、何故かお風呂場じゃなくてリュオ君の部屋に着いた。 なんで?って見上げるけど何も教えて貰えない。 「ねぇ、リュオ君?」 彼の腕の中に居るから私はただ、身を任せるしかない。 だから困っているとリュオ君が私の額についたクリームを舐めとった。 「なぁ!? なにすんの!?」 「クリームが勿体ないし……まぁ、せっかくだし」 「せっかくってなに!?」 あれ?最近リュオ君なんか変なスイッチが押される事増えたよね?なんで? 悪人の笑い方をするリュオ君に私は全身を凍らせて、何が悪かったのか色々と振り返って反省をしたけど、私の可愛いお頭じゃなにも解らなかった。 つまり本番書くときにただ単にイチャイチャコースにも出来るし、とっても特殊なクリームプレイにも移行できるようにしといた。 いつだって卑怯の名のもとに生きてます。 ある特定の職人が焼いた、焼きたてのパンを食べる事も楽しみだったが……その職人に餌を与える事が今一番のブームだったりする。 だが彼女はパンやら焼き菓子を焼かせたら右に出る者は少ないので、だったら一級品の果物で釣り上げることにした。 「リュオ君……言いづらいんだけどね、」 あいが視線を右に、左に移動させながら言いづらそうにしている。 手元には彼女の好きなイチゴがある。 そこには甘いコンデンスミルクがかかっていて、とても美味しそうだった。 ここはリュオの執務室。 ソファの上で縮こまるあいを眺めてリュオは余裕で構えている。 「なんだよ?」 一応聞き返しはしたが、リュオはあいが言わんとしている内容を理解している。 このイチゴはミルクなんかかけなくても素材の甘さだけで十分に美味しい……という内容ではないだろう。 ここ連日の事を思えば、あいがそろそろ言い出す頃合いだろう内容を考えながら彼はいつもの意地の悪い笑みを浮かべる。 きっとリュオにとって不利な内容だが、予測出来ているならばいくらでも反論出来るから無問題だからだ。 「流石に、ここ最近何か貰いっぱなしだから……胸が痛むって言うかなんて言うか……」 「別に昨日はイチゴなんて食べさせてないだろ」 「でもメロンいただいてるよ!! しかも取り寄せたってジンさんが言ってた!!」 くそ、と内心で舌打ちをする。 脳裏に浮かぶのは意地の悪い自分の執事の悪い笑顔。 ああ、口止めしてなかったのも悪かったが、あの性悪執事の事。 この状況が楽しくてあいにバラしたに違いない。 ……まぁ、取り寄せた事実を知ろうが、知るまいがあいは遠慮するだろうが。 リュオの前ではあいがイチゴを口に運びながら恐縮している。 だがまだこの段階ではごり押しで誤魔化せそうだ。 「俺が食べたかったから取り寄せたけど、食いきれなかったんだよ」 「じゃあ、私以外にもあげたらいいでしょ? ジンさんとか!」 ジンにイチゴやメロンを食べさせる自分、を細かく想像してしまいリュオがとても嫌な顔をする。 男が男に……それもよりにもよってなんでジンに何かをプレゼントしなければならないのか。 「ジンにとか冗談だろ」 「でも、私ばっかりじゃ悪いよ。 メイドさんとかでも良いから……」 「この城にメイドが何人いると思ってるんだよ」 う、とあいが固まる。 それはそうだ。 メイドに渡すなら全員に渡さねば、貰った一部の人間を贔屓していると思われてしまう。 「面倒くさい事考えるな。 今まで通りお前が処理してれば問題ないだろ」 きっぱりとリュオが言うが、あいは納得できずに唸り始めた。 考えて、考えて。 あいの中で何かが閃いたようで突然表情が明るくなる。 「じゃあ、今度から果物を貰ったらお菓子にするよ! このイチゴも!」 お菓子にしたら、リュオに還元してくれるという話らしい。 それはそれで、美味しい話かもしれない。 彼女の手作りを独り占めするのはとても幸せな事だろう。 だが、こうやって2人で話す時間が無くなるのはとても惜しまれる。 だが、彼女の作る甘味はきっと最高に違いないのだ。 「イチゴで何を作るんだよ?」 「うーん……タルトとか、ムースとか……」 「採用」 即答するリュオにあいが驚くも、この会話は円満に終了した。 その後はいつも通りリュオとあいはのんびりとした時間を過ごす。 美味いものを食べて幸せそうにするあいの顔がみたい。 その一心でこんなアホな事を始めたが……次からはあいの手作り菓子が用意されるらしい。 ならば次からは何で彼女を釣り上げよう?甘味に合う紅茶だろうか?それとも珈琲……とにかく何か取り寄せよう。 後、明日の果物も。 茶葉や菓子の材料になりそうな果物を取り寄せろと言われる予定のジンはこの2人を見たら、きっと笑うだろう。 そしてきっと、笑いながら言うのだ。 『この2人、これで付き合ってないんですよ。 信じられます?』.

次の